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古巣の新潟相手に強烈な2ゴール。「自分の仕事」を遂行し続ける大宮FW河田篤秀のJ2得点王宣言

ゲキサカ / 2022年2月27日 8時27分

追加点を決めてサポーターにガッツポーズを見せる大宮アルディージャFW河田篤秀

[2.26 J2第2節 大宮 2-2 新潟 NACK]

 ビッグスワンで浴びた声援のことは、いつだって忘れたことなんてない。Jリーガーへの道を切り拓いてくれたクラブへの感謝も、いつだって忘れるはずがない。だからこそ、今の自分にできることは成長した姿を、自分の最も得意な“仕事”で見せることだけだ。

「新潟がJリーグのプロキャリアの最初のクラブだということは、どれだけ時間が経っても変わることはないですし、Jリーガーにしてもらったチームに感謝しつつ、知ってくれている関係者の方も凄く多いチームなので、自分としてはすごく気持ちが昂りますし、新潟戦というのは活躍したい試合です」。

 大宮アルディージャの新10番。河田篤秀は強烈な2ゴールで、両チームのオレンジサポーターへ自らの存在を強烈にアピールしてみせた。

 阪南大高時代から、その才能は際立っていた。1月の高校選手権で得点王に輝き、一躍脚光を浴びた鈴木章斗(湘南ベルマーレ)であっても、両者を育てた同校の濱田豪監督にしてみれば「僕は凄いフォワードを見ているので」と、事あるごとに河田との比較を口にするほど。阪南大でもその得点感覚を披露し続けていたが、Jクラブからのオファーは届かず、大学卒業後はアルビレックス新潟シンガポールへ加入。異国の地でプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。

 シンガポールでは2年間プレーし、2017年に新潟へ“逆輸入”とも言うべき移籍を果たす。「シンガポールに行った時は、その後にJリーグに行くことは考えていなかったので、そこから行けるようにしてもらったのは、シンガポールのチームと新潟に関係があったり、シンガポールの社長だった人が新潟の社長になったり、自分の実力よりも他の力の方が大きかったと感じているので、やっぱりプレーさせてもらった新潟への感謝は大きいです」。加入2年目の18年にはJ2で39試合に出場し、9得点を記録。シーズン16位と苦しむチームの中で、ストライカーとして何度もサポーターに歓喜の瞬間を届けてみせた。

 特別な“古巣対決”に「もうゴールを獲って嬉しい要素がたくさんあるので、楽しみです」と試合2日前のオンライン取材で笑顔を見せた河田。ホーム開幕戦。見渡す限りオレンジに染まったスタンドの中で、NACK5スタジアム大宮のピッチへ歩みを進めていく。

 最初の“仕事”は前半7分。いったんは失ったボールへ素早く寄せて奪い返した小野雅史が、矢島慎也とのワンツーで左サイドを抜け出しながら上げたクロスが、ニアへ入ってくる。素早くポイントに潜った10番は、慌てず、騒がず、右足のアウトサイドでグサリ。「チームが形を作ってくるのを信じて、僕はゴール前にひたすら居続けて、チャンスをしっかり決めたいなと思っています」と言い切るストライカーが新潟サポーターの目の前で、先制ゴールを鮮やかにさらう。

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