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「全員抜いてゴールを決めてほしい」と真剣に思われる10番。新潟MF本間至恩はまだまだこんなものではない

ゲキサカ / 2022年2月27日 8時26分

2アシストでチームに勝ち点1をもたらしたアルビレックス新潟MF本間至恩

[2.26 J2第2節 大宮 2-2 新潟 NACK]

 試合終了の瞬間。両ひざに手を突き、その場からしばらく動けない。後半の45分間で披露したプレーを見れば、その特別な才能は一目瞭然。誰もが認めるものだろう。だが、彼には常に高いハードルが課されている。アルビレックス新潟のナンバー10。本間至恩は、まだまだこんなものではないはずだ。

 先週末に開催されたJ2リーグの開幕戦。ベガルタ仙台と対峙したアウェイゲームのスタメンリストに、10番の名前は見当たらない。今シーズンから就任した松橋力蔵監督が敷く4-3-3という新システムの左ウイングには、新加入のイッペイ・シノヅカが起用されていた。

 本間がピッチに登場したのは試合終盤となった後半35分。アディショナルタイムには左サイドからカットインしながら、枠内へとシュートを打ち込んだものの、GKが難なくキャッチ。程なくしてタイムアップのホイッスルが鳴る。プロ4年目のシーズンは、10分余りの途中出場で幕を開けた。

 迎えた第2節。やはりアウェイゲームとなった大宮アルディージャ戦。チームは開始7分で先制を許し、以降は攻勢の時間を長く作ったものの、ゴールに迫り切れず。この日はスタメンでピッチに送り込まれた本間も、なかなか明確な違いを発揮するまでには至らない。後半19分には古巣対決に燃える河田篤秀に追加点を許し、スコアは0-2に。白いユニフォームを纏ったオレンジの炎は燻っていた。

 23分。突如として、左サイドの10番が発火する。星雄次とのワンツーは相手に奪われるも、ルーズボールを強引に奪い返すと、ファウル覚悟で激しく寄せてきたマーカーを逆に弾き飛ばし、ほとんど閉じかけていた2人のDFの“門”にチップキックでラストパスを通す。

「本当に至恩が良い形で運んできてくれて、ラストパスまでくれたので、僕は冷静に流し込むだけで、欲しいタイミングで、欲しいボールが来たなというところで、簡単なゴールでした」とは華麗なループでゴールを仕上げた高木善朗。シュート自体も簡単ではなかったが、狂気すら感じさせる本間の強さと上手さが融合したアシスト。点差が1点に縮まる。

 27分。今度は正確なクロスで魅せる。途中出場の伊藤涼太郎から左サイドでパスを受けると、少ないボールタッチでシンプルに中央へ。ゴール前にいた4人の相手DFを一瞬で無効化するような軌道が、中央で待っていたチームメイトの頭へドンピシャで届く。

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