「評価される選手ではなかった」佐々木奈琉はコンバートきっかけに高校屈指のSBへ。高校選抜でも吸収し、名を広める
ゲキサカ / 2022年3月5日 23時6分
コンバートから2年強で高校屈指のSBへ進化。将来楽しみな存在が静岡ユース選抜、大学選抜にチャレンジする。日本高校選抜の右SB佐々木奈琉(帝京長岡高3年→早稲田大)は、選考合宿で抜群のスピードを発揮してメンバー入りしたが、前回の日本高校選抜合宿と「NEXT GENERATION MATCH」(対川崎U-18)は不参加。今月4日にスタートした今回の活動で待望の合流を果たした。
「(練習では)自分としても、チームとしても強度高い練習ができている中で、自分の強みである攻撃参加というところは出せて来ているのかなと思います。結果としてアシストやゴールというものを常にこだわりながら、チームの勝利に貢献できるようなプレーをしたいです」と意気込んだ。
0-1で敗れた川崎U-18戦の映像は携帯電話でチェック。「自分とは違う選手が出ているということで悔しい気持ちがありましたし、自分がここ(の局面)でどうしたら良いか、次の合宿へ向けてイメージを膨らませてここへ来ました」と説明する。「チャンスメークの数が自分の特長」と言い切る佐々木は、試合の状況、選手の組み合わせなどに応じながら自分の良さを発揮する考えだ。
佐々木は、無名の存在から吸収力を持って這い上がってきた選手だ。ビークス石川SC(石川)時代は県選抜にも選ばれたことがなく、帝京長岡高(新潟)進学後も国体選抜に入れず。それでも、古沢徹監督にFWからSBへのコンバートを打診され、そこから視界が開けた。2年生に進級すると、強豪・帝京長岡で先発を奪取し、選手権3位に貢献。3年時には抜群のスピード、攻撃力を発揮するなど、右サイドで“エグい”と言えるほどの動きを見せていた。
「(ブレイクは)古沢先生からSBやってみないかと言われてポジションチェンジしたことがきっかけだったんですけれども、そこで自分のやりたいポジションではなくても、聞く耳持って自分で吸収していった結果がこの結果になったと思います」と自己分析。頭をすぐに切り替え、チャンスを掴むための取り組みを続けたことで「今まで評価される選手ではなかった」という佐々木は周囲から評価される選手になった。
自分の力を分析し、それを努力で伸ばせる選手だ。「2年生の時、(選手権を)経験して、そこから1年間やっぱり自分の武器はなんなのか自覚して、プリンスリーグなどでしっかり磨いてきた結果が最後の選手権でいつも以上に周りが見れるようになりましたし、いつも以上の感覚で試合に臨めたのかなと思います。攻撃の面に関しては自分と(U-17日本代表のMF廣井)蘭人で2枚いれば右サイドの攻撃は通用するくらい自信を持って入れたので大きかったと思います。(帝京長岡では)自分のプレースタイルも味方が分かってくれていますし、仲間のカバーとかもあって自分が行きやすい環境だったと思います」
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