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『試合終了のホイッスルは、次の試合開始のホイッスル』。長崎総科大附MF竹田天馬は恩師の言葉を胸にピッチを走り続ける

ゲキサカ / 2022年3月7日 20時0分

長崎総合科学大附高を束ねる新キャプテン、MF竹田天馬

 恩師から得たさまざまなものは、自分の中にしっかりと残っている。高校生活最後の1年も、その教えを胸に全力でピッチを走り続けるだけだ。

「どこのチームの選手よりも、小嶺先生から得たものは大きいと思いますし、『小嶺先生がいなくなったから、総附が弱くなった』とは言われたくないので、またプラスアルファの違う魅力も持った、良いチームにしていきたいと思います」

 長崎総合科学大附高(長崎)を束ねる新キャプテン。MF竹田天馬(2年=FC佐伯S-Play Minami出身)はチームのさらなるレベルアップのため、自らの飛躍を誓っている。

 前橋育英高(群馬)、尚志高(福島)、FC東京U-18(東京)と対峙した2022プーマカップ群馬に参加するため、15時間近い時間を掛けてバスで移動してきた長崎総科大附だが、県大会を優勝し、長崎王者として臨むはずだった九州新人大会が中止となったため、これが久々の対外試合だった。

「やっぱり『試合が一番楽しいな』と思いました。九州大会に向けて動き出したところで、大会がなくなったという話を聞いて、最初はみんな落ち込んでいましたけど、このプーマカップやサニックス杯に出られるということで、モチベーションを上げて頑張っていこうと話していました」という竹田も、2日間でA戦、B戦合わせて7試合を戦った中で、まずは試合の楽しさをチームメイトとともに実感した様子。確かな充実感を漂わせる。

 大会2日目の尚志戦でも、竹田のエネルギッシュなプレーは一際目を惹く。「チームを鼓舞することが一番考えていることで、キツい時に走ったり、攻撃面では時間を作ったり、リズムを作ったり、左右に振ったりするのが特徴だと思います」と自ら話すストロングを遺憾なく発揮。プレースキッカーを務めるセットプレーでアシストも記録するなど、中心選手としての実力をきっちりと披露してみせた。

 今では“走れる選手”というイメージも強いが、もともとはその部分に課題を感じていたそうだ。「この高校に来たのは、自分の中学時代のチームから総附に行った人が結果を残していて、お兄ちゃんも総附なんですけど、どこの高校よりも小嶺先生にはサッカー以外のところでも学べると聞きましたし、走れないことが自分の課題だったので、総附に来れば走れるようになるんじゃないかなと思いました」。

 その選択は正しかった。「小嶺先生からも『キツい時に走れるのが一番強い』と言われていたので、そこは1年から練習でやってきました」と竹田。ウィークポイントを克服しようと努力を重ねた結果、それが逆に自らの強みになる。「彼はキャプテンシーもあって、ピッチでもオフのところでも素晴らしいですね。授業態度も素晴らしいです」と定方敏和監督も認める人間性も、その成長の大きな一因となったことも間違いのないところだ。

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