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山口育ちの明るいディフェンスリーダー。FC東京U-18DF東廉太は描き続けてきた夢を掴み取る1年に

ゲキサカ / 2022年3月8日 7時20分

 試行錯誤した2年間を経て、確実に自信を蓄えてきた。「もともとのキャラクターも含めて、今のチームの雰囲気を作っているのは間違いなく東です」とは奥原崇監督。そのメッセージを本人にぶつけると、「自然と、ですね。結構声が大きいところもあるんですけど、明るさは自分の売りだとも思っています(笑)」と満面の笑み。陽性のキャラクターにも好感が持てる。

 自身の特徴を問われても、熱さが自然と零れ落ちる。「攻撃の部分は課題としてやっているんですけど、そこも最近は改善されてきて、自分の中で手応えはあるので、守備で気持ちを前面に出したいですし、情熱的な、チームを一番愛しているというような選手になりたいと思います」。気合十分。発する言葉も、間違いなく情熱的だ。

 自分に掛けられている大きな期待は、ずっと感じてきた。それでもプレッシャーを自分の力に変えられるメンタルも、持ち合わせている。「小学校の頃のコーチや家族、親戚の方々も帰省した時にいろいろな形で応援してくださっていて、サポートもして下さるので、全力でその期待に応えられるようにしたいです。サッカーを一生懸命頑張ることが一番期待に応えられる部分だと思うので、サッカーを全力で楽しみたいと思います」。

 指揮官も東のことはよく理解している。「彼を獲得した時には私がその決定権者だったので、彼の覚悟も家族の覚悟も分かっていますし、みんなの夢を叶えられる手伝いができればとは僕も強く思っています」。自分の夢は、みんなの夢でもある。そのことも東は十分過ぎるほどに分かっているはずだ。

「まずはクラブユース選手権も優勝して、プレミアも優勝して、チャンピオンシップで勝利するという、真の日本一を掴むという目標があるので、そこを掴むことは意識しています。あとは結果をしっかり残して、トップに昇格して、いち早くトップの試合に出場することが個人としての目標です」。

 覚悟と決意を常に抱き続けているディフェンダー。自分の夢は、自分で掴み取る。東にとって大事な1年が幕を開ける。

(取材・文 土屋雅史)

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