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中体連出身の素材系ストライカー。千葉U-18FWアジズブライアン瑛汰が突き付ける同世代への挑戦状

ゲキサカ / 2022年3月8日 19時57分

得意の左足でゴールを奪うジェフユナイテッド千葉U-18FWアジズブライアン瑛汰

 182センチの長身。左利き。しなやかなボールタッチ。抜群のスピード。期待を寄せたくなるスペックを兼ね備えた素材系フォワードは、穏やかな口調の中にも自身の描く未来をしっかりと表現する。

「今年はリーグ戦で一番点を獲りたいですね。得点王を目指していますし、まずはこのチームで結果を残して、トップに昇格したいです。その先は海外に行って、憧れているラシュフォード選手みたいに活躍したいと思っています」

 大きな伸びしろを感じさせるアタッカー。ジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)を前線で牽引するFWアジズブライアン瑛汰(2年=荒川第九中出身)のポテンシャルには、見守り続けていきたい魅力が秘められている。

「最近はゲキサカでもそうですけど、同年代の選手が活躍しているのを見て、『自分もやってやりたいな』という気持ちが強かったので、点を決めるという結果で示せたのは良かったです」。2022プーマカップ群馬の2日目。前橋育英高(群馬)と対峙したアジズは、その能力をゴールという形できっちり示してみせる。

 1点ビハインドで迎えた後半。まずは右サイドからスピードに乗ったドリブルでカットインしながら、ゴールを見据えると左足一閃。右のポストを叩いたボールは、そのままネットに吸い込まれる。この一撃が“剛”だとすれば、2点目はまさに“柔”といった形だった。

「自分たちのチームはカウンターの得点が少ないという課題があるんです」と話すアジズは、MF南波将人(2年)がカウンターからドリブルで運ぶコースを予測しつつ、巧みにポジションを確保。ラストパスを引き出すと、飛び出したGKも冷静に見極めてチップキックでボールをゴールネットへ送り届ける。



「朝岡(隆蔵)監督にも『キーパーが出てきたら“ツン”と浮かすようなシュートはイメージしろ』と言われていたので、イメージ通りにできて良かったです」。アイデアと技術が融合したゴラッソ。異なる形で2ゴールをマークしたものの、「得点は嬉しかったですけど、同年代のみんながもっと頑張っているので、もっとやっていきたいです」と自らを引き締める言葉も印象的だ。

 昨年の4月にはU-17日本代表候補合宿に参加。トップレベルの空気を感じる中で、何度も口にしている“同世代”から大きな刺激を受けた。「福田師王選手(神村学園高)と内藤大和選手(ヴァンフォーレ甲府U-18)は意識していますね。そんなにたくさん話はしなかったですけど(笑)、『力強さが凄いな』と思いましたし、前で収める動きは自分にできない部分もあるので、そこは参考にしています」。4日間の“非日常”を味わったことが、“日常”にも小さくない影響を与えているという。

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