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新チームの22年ファーストマッチは東山に3-1で快勝。新生・青森山田が引き受ける「三冠した次の代」の期待と重圧

ゲキサカ / 2022年3月12日 22時16分

 対する東山は、「やっぱりまだまだ山田に慣れていないというか、このプレースピードに慣れていない子が結構いましたね」と口にした真田やMF北村圭司朗(2年)、左SB上田幸輝(2年)など、単騎での仕掛けには可能性を感じさせるも、グループでの前進はままならず、なかなかゴールを予感させるような手数を繰り出せない。

 すると、34分に違いを見せたのは、新エースとしての期待を寄せられているストライカー。粘り強く繋いだ奈良岡のパスから、相手DFラインの背後を巧みに取った小湊は、GKとの1対1も冷静に制し、ボールをゴールネットへ流し込む。「『背後に流してもらえれば、自分の足の速さなら行けるな』と思って、要求したらポンと裏に抜けたので、あとはキーパーを見ながら、後ろからスライディングに来る足は見えていたんですけど、そこは気にしないようにして、上手く流し込めました」と振り返る小湊の先制弾。青森山田が1点をリードして、前半の45分間は終了した。

 昨年は3度の対戦で、すべて敗戦を突き付けられた東山も、このまま引き下がるわけにはいかない。交代カードも切りながら、反撃態勢を整えると、後半20分には決定機。MF松橋啓太(2年)が投げたロングスローから、こぼれをMF菊山和椰(2年)は丁寧に裏へ。走ったDF鈴木康平(2年)が枠内シュートを打ちこむも、青森山田のGK代田昂大(2年)がビッグセーブ。川口能活に憧れているという新守護神が、好守を披露する。

 ピンチの後にチャンスあり。その1分後の21分。バイタルエリアで仕掛けた小湊は、左に流れながらエリア内へ侵入。対応した東山ディフェンダーに倒されると、主審はPKのジャッジを下す。キッカーは小湊自ら。「選手権の時もPK練習をしていて、監督にも『PK戦になったら、オマエは行くぞ』と言われていたので、そこは自信を持って蹴れました」というエースは、きっちり右スミへキックを成功させる。2-0。点差が広がった。

 29分。今度は左サイドでスムーズなパスワークを披露すると、途中出場のMF芝田玲(2年)、MF小柳一斗(2年)と回ったパスから、サイドを駆け上がった右SBの渡邊が右足一閃。軌道は左スミのゴールネットへ鮮やかに突き刺さる。3-0。青森山田が止まらない。

 意地の一撃は終了間際の44分。味方が競り勝ったこぼれを、ミドルゾーンで拾った真田は、ゴールまで30メートル以上はある位置から突如としてシュートを選択。綺麗な弧を描いたボールは、GKの頭上を破ってゴールへと吸い込まれる。「先生(福重良一監督)もよくドライブのシュートで思い切って狙えば入るみたいな話をずっとしていたので、そのイメージで思い切って打ったら入りました」と口にした真田のゴラッソで東山も一矢を報いたものの、ファイナルスコアは3-1。青森山田が“ポスト三冠”となる2022年を、快勝という形で滑り出すことに成功した。

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