[MOM3773]青森山田FW小湊絆(2年)_「玖生さんの10番」を引き継ぐストライカーは、頼れる仲間との“つながり”でゴールの歓喜を引き寄せる
ゲキサカ / 2022年3月13日 20時10分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.12 TOKINOSUMIKA CHALLENGE第2節 青森山田高 3-1 東山高]
注目されることは、嫌いではない。偉大過ぎる“前任者”との比較も大歓迎。同じことはできないが、より勝敗へ直結する役割を担うことに、迷いなんてあるはずもない。
「今年は10番を付けさせてもらうことになって、もちろん玖生さんと比較されるのはわかっています。でも、自分はフォワードをやっていて、自分の背中を全員に見てもらえるので、背中で引っ張れるようなプレーをしたいと思っています」。
全国三冠を勝ち獲った“次の代”の新エース。青森山田高(青森)のしなやかなストライカー、FW小湊絆(2年=横浜FCジュニアユース出身)は自らが思い描いている“10番像”へと少しでも近付くため、とにかくゴールを奪い続ける。
「11月の新人戦以降では初めての試合です。今年は雪が凄くて、選手権以来フルコートでやっていなかったので、いきなり90分って聞いた時に『え?』って思いました(笑)」。4チームの強豪が集まって開催されたTOKINOSUMIKA CHALLENGE。トレーニングもままならない状況で迎えた、新チームにとっては2022年の初戦。いきなりの“90分間”というレギュレーションに驚いたという小湊だが、フル出場を果たしたその90分間の中で、難敵の東山高(京都)相手に持てる能力を遺憾なく発揮する。
前半34分。右サイドでMF奈良岡健心(2年)がボールを持つと、一瞬でイメージを共有する。「相手のセンターバックの間にスペースが空いていたので、『背後に流してもらえれば、自分の足の速さなら行けるな』と思って、要求したらポンと裏に抜けたので」、そのままGKとの1対1も確実に状況を見極め、丁寧にボールをゴールネットへ流し込む。
「後ろからスライディングに来る足は見えていたんですけど、そこは気にしないようにして、上手く流し込めました。キーパーの詰め方も上手かったので、ちょっと危なかったです」。確かにGKには当たっていたものの、シュートスピードに執念が乗って奪った得点。この新チームでの2022年ファーストゴールは、やはりストライカーがさらっていく。
その後は2度のゴールチャンスを逃したものの、後半21分には独力での突破が追加点機を引き寄せる。「相手と相手の間が空いたら『左足でも打とうかな』と思っていたんですけど、なかなか空かなかったので」、エリア内へ切れ込むとマーカーはたまらずファウル。主審はPKを指示する。
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