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[MOM3773]青森山田FW小湊絆(2年)_「玖生さんの10番」を引き継ぐストライカーは、頼れる仲間との“つながり”でゴールの歓喜を引き寄せる

ゲキサカ / 2022年3月13日 20時10分

 もちろんキッカーは自分で務める。「選手権で玖生さんが決めた時も同じキーパーで、あの時はキックに触られていて結構危なかったので。それも思い出しながら上手く目線で駆け引きして決められました」。方向は読まれたものの、スピードとコースで上回る。意地のドッピエッタ。エースの仕事、完遂。3-1での勝利に結果で貢献した小湊の存在感が、際立った。

 この日は79番を付けていたが、公式戦では“10番”を託されることが決まっている。チームの三冠獲得に大きく貢献した松木玖生というビッグスターの後継者であるという側面は、もちろん意識しないはずがない。

「玖生さんはピッチの中でも外でも堂々としていて、本当にずっと『カッコいいな』と思っていたので、その10番に少しでも近付けるように、真似するというわけではないですけど、自分なりの“10番像”を描きながら、やっていければいいかなと思っています」。玖生さんは、玖生さん。自分は、自分。この1年間で青森山田の10番を、さらに価値のあるものに高めてみせる。

 今年のチームに、“三冠”をピッチで体感した選手は限られている。だからこそ、偉大な先輩たちを間近で見てきた小湊の果たすべき役割は、決して小さくない。「自分が結果を残して、チームを少しでも楽にさせるという部分もそうですけど、『絆がやっているから、自分もやらないとな』と言われるように、ピッチ内外での自分の取り組みや練習からの姿勢も含めて、行動や言動を意識しながらやっていきたいと思います」。

 本人も「メチャメチャ気に入っています」と話すのは、『絆=つな』と読む名前。その由来も明かしてくれた。「『人と人とのつながりを大切にしてほしい』という意味での“つな”で、そのつながりの中で、絆が生まれるという意味で付けられたと聞きました」。

 自分が点を獲るという決意は揺るがないが、必要以上に気負うつもりもない。頼れる仲間との“つながり”が、自分もチームもきっと高みへと導いてくれる。小湊がゴールという成果で生み出す仲間との歓喜が増えれば増えるほど、2022年の青森山田もそのたびに強さを纏っていくことに疑いの余地はない。

(取材・文 土屋雅史)

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