俊輔・小川・イサカ“先輩”からの手痛い洗礼…水戸GK茂木秀、鬼気迫る好守連発も「いくら止めても負けたら意味がない」
ゲキサカ / 2022年3月13日 22時34分
[3.13 J2第4節 横浜FC 3-2 水戸 ニッパツ]
地元・三ツ沢で3失点の逆転負け。J2リーグ通算2試合目ながら度重なるビッグセーブで水戸ホーリーホックを支えたGK茂木秀だったが、大きな悔しさの残る一戦となった。「いくら止めても結果として負けたら意味がない。チームを勝たせられるようなGKにならないといけない」。23歳の守護神はこの経験を大きな糧とし、“プロとして”の初白星を目指す。
神奈川県出身の茂木は2017年、桐光学園高からセレッソ大阪に加入。195cmの長身を誇る守護神の台頭に期待は集まったが、20年までの4年間はU-23チームでJ3リーグ通算63試合に出場したのみ。トップチームでの公式戦出場はなかった。昨季はJ2のFC町田ゼルビアで武者修行するも、出場機会は天皇杯2回戦・栃木戦(●0-2)の1試合。プロ6年目の今季、水戸への期限付き移籍で新たなスタートを切っていた。
開幕からの2試合はGK中山開帆が水戸のゴールを守った。だが、チームが開幕2連敗を喫した中、秋葉忠宏監督はミッドウィークの第1節延期分・大分戦(△1-1)でスタメン総替えを敢行し、そこで茂木を抜擢した。プロ2年目で“プロ”として初出場となった茂木は最終ラインとの連携ミスで失点する場面もあったが、チームは最後まで攻め続ける前向きな姿勢を貫き、降格組の大分と1-1でドロー。今季初の勝ち点をもたらした。
そうした勢いを活かすべく、中3日で臨んだ今節も茂木が引き続き先発。「前節勝てはしなかったが、アウェーでメンバーを変えて勝ち点1を取れたので、いい流れができていた。一体感を持って勝ちに行こうと話していた」(茂木)。そんな言葉どおり、チームは立ち上がりからダイナミックな攻勢で横浜FCを攻め立て、FW木下康介とMF森勇人のゴールで2点を先制。「前半は自分たちのやりたいサッカーができて、思い描いた形で2-0で締められた。プレスもよくハマっていたので良かった」(茂木)とチームとしても手応え満点の内容だった。
ところが時間が経つにつれて一方的にボールを握られるようになり、前半の終了間際はほぼ相手のシュートをひたすら受け続ける展開に。ハーフタイムには「後半の入りからもう一回立て直して、集中してもう一回イチからやろうと話していた」というが、後半の立ち上がりに桐光学園の1学年先輩でもあるFW小川航基のゴールで失点。試合は一転、横浜FCのムードに移っていった。
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