昨年記録した全国8強のその先へ。攻撃スタイル追求の岡山学芸館が瀬戸内に劇的勝利
ゲキサカ / 2022年3月13日 22時44分
[3.13 中国高校新人大会準々決勝 瀬戸内高 0-1 岡山学芸館高]
第14回中国高校新人大会準々決勝が13日午前に行われ、ともに21年度のインターハイと選手権に出場した瀬戸内高(広島)と岡山学芸館高(岡山)が激突。後半アディショナルタイムにMF田口裕真(1年)が挙げた決勝点によって、岡山学芸館が1-0で勝った。
21年、岡山3冠とインターハイで初の全国8強を成し遂げた岡山学芸館が、紙一重の勝負を制した。対戦した瀬戸内は21年、激戦区・広島県内で公式戦無敗。プリンスリーグ中国でもライバルとなる強敵との一戦はまるで“決勝戦”のような緊張感の高い戦いとなった。
高原良明監督が「ウチは攻撃的なスタイルを貫きたいというのがあるんで、グループで侵入しての崩しのところの精度を上げていかないといけない。練習もそういうトレーニングしかやっていない。相手をどう剥がすか」という岡山学芸館に対し、瀬戸内もボールを大事にしながら相手の守りを剥がし、ゴールを目指すチームだ。
岡山学芸館は10番MF山田蒼(2年)らが不在。その中でMF山河獅童(1年)が多く絡みながらボールを繋ぎ、田口裕、MF岡本温叶(2年)ら個でDFを打開できる選手たちがその力を幾度か示していたものの、回数を増やすことができない。前半23分にはこの試合で守備能力の高さに加え、局面を変えるフィードを見せていたCB井上斗嵩主将(2年)のロングキックでエースFW今井拓人(2年)が抜け出すが、シュートに持ち込むことができなかった。
前半、よりボールを握っていたのは瀬戸内の方。4-3-3のアンカーに入ったU-17日本高校選抜候補MF江川楓(2年)が攻守の各局面で少しずつ違いを生み出す。ピッチを広く活用して攻めた瀬戸内は左のMF浦岡龍之介(2年)がドリブルで存在感。また、巧みにボールを引き出すU-17日本高校選抜候補FW澤田佳憲主将(2年)と江川をはじめとした技巧派たちがボールを正確に繋ぎながら相手にプレッシャーを掛ける。前半終了間際にはMF山口青(2年)の仕掛けから澤田が右足シュート。だが、これは岡山学芸館GK矢野晃(2年)が止め、0-0で前半を折り返した。
前半は互いにやや重心が重くなり、チャレンジする回数を増やせなかった。だが、後半はともにゴールへの意識が高まり、チャンスを作り合う。7分、岡山学芸館はビルドアップが特長のCB平野大樹(1年)の縦パスを起点に今井が力強い突破。ゴール前のこぼれをFW田邉望(1年)が右足で狙ったが、瀬戸内GK大木泰季(2年)がビッグセーブで阻む。
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