九州新人代替大会は神村学園が優勝。大迫、福田不在も泥臭く戦い、目標へ新たな一歩
ゲキサカ / 2022年3月14日 7時13分
[3.13 九州新人戦代替大会決勝 神村学園高 2-2(PK5-4) 鹿児島城西高 清水台総合公園]
九州高校新人戦の代替大会として行われた「2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~」(各県新人戦上位のうち計9校が参加)は13日に大会2日目を実施し、神村学園高(鹿児島)と鹿児島城西高(鹿児島)による決勝は、2-2(PK5-4)で神村学園が勝利した。
神村学園はMF大迫塁(2年)とFW福田師王(2年)が、日本高校選抜の一員としてデンソーチャレンジカップに参加。今大会は不在だった。だが、「塁と師王がいないから負けたとは言われたくない。自分が勝たせないといけない」と話すMF笠置潤(2年)らが、2人の不在を感じさせないプレーを披露し、グループリーグを2連勝。迎えたこの日の準決勝は、国見高(長崎)に先制されるも、試合終盤のゴールで追いつき、1-1(PK3-1)で勝利した。
鹿児島県のライバルである鹿児島城西と激突した決勝は、前半4分に相手のバックパスのミスを拾ったFW上地蓮(2年)のパスから、MF積歩門(2年)が決め、幸先の良いスタートを切った。
だが、1月に行われた県の新人戦決勝で逆転負けを喫している鹿児島城西にも意地がある。チームカラーである奪ってから縦に鋭い攻撃で神村学園を押し返すと、高い位置でセカンドボールを拾って、二次攻撃を展開。7分にはMF原田天(2年)、石内凌雅(1年)と繋いだボールから、俊足のFW矢吹凪琉(1年)がゴール前を抜け出したが、シュートは右ポストに阻まれた。
鹿児島城西は23分にもロングボールを相手DFの背後に展開した。神村学園のDFが後方に下げるも、GKが蹴った瞬間に矢吹がカット。身体に当たったボールが無人のゴールに吸い込まれ、1-1で試合を折り返した。
後半、神村学園は鹿児島城西に押し込まれ、我慢の時間帯が続いた。前方にボールを運んでも、パスミスが続き、シュートまで持ち込めない。「前への圧力を掛けてくる相手に対して上手くやろうとして、ミスが多くなっていった。切羽詰まった状況の中でやれるだけのクォリティーが足りていない」と振り返るのは、この日の指揮を執った神村学園・栢野裕一コーチだ。GK広川豪琉(2年)を中心に選手同士が声を掛け合い、失点を回避してきたが、後半18分にはMF是枝大翔(2年)のクロスがゴール前にこぼれた所を、DF田中和斗(2年)に押し込まれた。
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