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「目標は大きい方がいい」。名古屋U-18FW神谷悠介は失敗を恐れず、プレミア得点王を真剣に狙う

ゲキサカ / 2022年3月15日 20時55分

会心のゴールに笑顔を見せる名古屋グランパスU-18FW神谷悠介(11番)

 決して「オレが、オレが」というエゴを前面に押し出すタイプではないものの、自分に対する強気な自信はハッキリと持ち合わせている。チャレンジしないで悔やむぐらいなら、チャレンジして失敗する方がずっといい。そのメンタルは極めてストライカー向きだ。

「目標というものは大きい方がいいなと思っていて、今は“プレミア得点王”という大きな目標を立てています。そのためにはプレミアの舞台に立たないといけないですし、『自分がグランパスのフォワードとしてやっていく』という自信を得られるように、今後の試合や練習に取り組んでいきたいです」。

 昨年は叶わなかったプレミアリーグでのゴールと、さらにそのステージでの得点王獲得を同時に目論むストライカー。名古屋グランパスU-18(愛知)の新11番、FW神谷悠介(2年=東海スポーツ出身)に飛躍の雰囲気が漂っている。

 2022プーマカップ群馬2日目。前橋育英高(群馬)と対峙した一戦で、その伸びやかな才がキラリと輝く。前半6分。右サイドをMF牧嶋波亜斗(2年)が抜け出すと、神谷は中央に飛び込んでいく。「自分は正直こぼれを狙っていたんですけど、波亜斗が自分を信頼してくれて中に出してくれたので、『絶対決めてやる』という気持ちでシュートを打ちました」。マーカーに寄せられながらも、執念でボールをゴールネットへ流し込む。

 4分後には得意のドリブルで、違いを見せ付ける。「背後へのボールが出てきた時に、正直タイミングを遅らせて仲間を待つという選択肢もあったんですけど、自分はそうやってパスで逃げたくはないですし、あの状況で1対1だったら『絶対に自分は行けるな』と」、積極的に仕掛けてPKを獲得。自ら蹴ったキックを、左スミへ丁寧に成功させる。

 明かした言葉に、フォワードしての強い矜持が滲む。「自分は本来であればB戦に出る予定だったんですけど、今日はA戦に出られることになった時に、チームにケガ人が多く出ている中で、『だから出られるヤツ』みたいになる雰囲気が嫌で、『自分はちゃんと技術面でもAチームにいられる選手だ』という気持ちが強く出たと思います。その中で仲間の良いボールもあって、2点獲ることができて良かったです」。このメンタル、とにかく頼もしい。

 昨シーズンのプレミア出場は1試合のみ。「もちろん素晴らしい先輩たちもいる中で、自分の力が全然足りなくて、プレミアに出ることは大きい壁になっていました」。クラブユース選手権で日本一に輝くようなチームの中で、確かな立ち位置を築くまでには至らなかった。

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