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相手に恐怖と混乱をもたらす“サッカー小僧”。名古屋U-18MF鈴木陽人はあふれるアイデアを武器に圧倒的な存在へ

ゲキサカ / 2022年3月15日 21時20分

名古屋グランパスU-18の才気あふれるアタッカー、MF鈴木陽人

 どんな時でもそのプレーには、ボールとともに過ごす時間を心から楽しんでいる気持ちが、満ちあふれている。言うならば生粋の『サッカー小僧』。だが、繰り出すプレーは一瞬で対峙した相手に恐怖と混乱を連れてくるのだから、厄介極まりない。

「サイド45度くらいでボールを持った時には、いろいろなアイデアが自分にはあって、ワンツーだったり、仕掛けに行ってのシュートだったり、逆サイドまでのロングボールだったり、そういうアイデアが武器かなと思っているので、注目してほしいです」。

 つまりは何でもできるということ。名古屋グランパスU-18(愛知)が誇る小さな巨人。MF鈴木陽人(1年=名古屋グランパスU-15出身)が有しているサッカーセンスは、常に一見の価値がある。

 思考を的確に言語化できる選手だ。今回の群馬遠征で掴んだ収穫を尋ねると、しっかりとした口調で次々と言葉が飛び出してくる。

「自分の課題としては連続性というところで、高強度で動き続けて、高強度で関わり続けるというのがあるんですけど、今回は守備のところで収穫があって、自分1人で2つ3つの相手を見て、そこで牽制しながらボールを奪いに行くことを連続して、という意識でやり続けることができました。ただ、それはまだ完璧ではなくて、もっともっと高い強度で行けますし、もっと連続してやれると思いますけど、その意識的な部分で変われたことと、体力的にも付いてきたのかなというのが、率直なこの2試合を通しての感想です」。冷静な自己分析に、考えてサッカーに向き合っている姿勢が窺える。

 自身でも口にしたように、課題は守備面に感じているが、その部分はU-18で劇的に変わりつつあるという。「自分は中学の時はあまり守備をせずに、前に残って自分で仕掛けに行ったり、チャンスを作ったりというのが多かったんですけど、古賀さんに教えてもらう中で守備の意識が付いてきました。どんなプレーにも高強度で関われるようになれば、プロでも通用するはずなので、そこはもっと伸ばせるなと思っています」。一切の妥協を排す指揮官の元で、攻守に高い意識を纏いつつある。

 U-18に昇格した昨シーズンは、決して納得のいく1年ではなかったようだ。「もっと試合に出れましたし、もっとスタメンも張れたと思うので、そういうことが悔しかったですけど、先輩たちのプレーを見られたことは本当に貴重な体験でした」。サッカー面はもちろん、人間性の部分でも先輩たちから学ぶことは少なくなかった。

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