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“3冠の過去”から切り替え、新たなスタート。青森山田が「今できること」を徹底し、市船を2-0撃破!

ゲキサカ / 2022年4月3日 21時44分

 青森山田は昨年の経験者である中山が高い強度で基準を示すなど、流れを引き寄せていたことが印象的。先制後、ベンチの黒田剛監督からシンプルなプレーを求められる中、サイドや前線の小湊へボールを入れてセットプレーの本数を増やす。一方の市立船橋はスリッピーなグラウンドでパスミスが目立ち、なかなか相手ゴールに近づくことができなかった。

 それでも、前半終盤、息の合ったコンビネーションを見せる太田と郡司、そして青垣が絡んだ攻撃で前進。38分には右中間からドリブルで仕掛けた青垣が鮮やかなボールコントロールでDFを剥がすが、右足シュートは青森山田CB三橋がスライディングでブロック。市立船橋は41分にも郡司がドリブルからラストパスを通し、高橋が連続シュートへ持ち込むが、青森山田の中山やGK鈴木が立ちはだかる。

 青森山田はこの日、被シュート9本。同ゼロで選手権決勝を制した堅守に比べると課題は多いが、後半6分にも市立船橋MF太田が迎えたチャンスで三橋がシュートブロック。黒田監督は「我々は自分たちが今やれること、今積み上げられることをしっかりと捉えながらやらないといけないですし、(“3冠”という)過去のことは過去のこととして、割り切ってやっていくしかない」と語る。冬の鍛錬期にトレーニングできなかったこともあって、“3冠”世代に比べると、強度も、精度も、メンタリティーもまだまだ。それでも、ハードワークすることやセットプレーでの得点、「シュートを打たせない」「ゴールを隠す」という青森山田の決め事を自分たちのできる限り表現していた。

 青森山田は後半も小湊や奈良岡が個でラストパスまで持ち込み、セットプレーからチャンス。市立船橋も11分に桒原が相手の決定機を阻止すると、15分には左CKをニアの郡司がフリックして青垣が左足を振り抜く。だが、青森山田はここでも懸命のシュートブロック。終盤へ向けて市立船橋はMFイジェンバ・リチャード(3年)、青森山田もMF川原良介(2年)を投入して次の1点を狙う。

 市立船橋は青垣や郡司、丸山のドリブルが効果を発揮。一方の青森山田は守備に重きを置いてリスク管理しながら、大きなプレーをすることを徹底する。チーム全体で運動量・ハードワークを維持し、綻びを見せない。すると34分、青森山田は中山のインターセプトから、巧みに相手CBと入れ替わった小湊がPKを獲得。これを小湊が自ら右足で決め、2-0とした。市立船橋も桒原や青垣のシュートが相手ゴールを脅かしたが、追撃することができない。この後、青森山田はMFアマエシハリソン翼(3年)、FW武田陸来(3年)を投入。市立船橋もMF土岐泰斗(3年)をピッチへ送り出したが、堅守・青森山田は揺るがなかった。

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