“3冠の過去”から切り替え、新たなスタート。青森山田が「今できること」を徹底し、市船を2-0撃破!
ゲキサカ / 2022年4月3日 21時44分
市立船橋は強度で対抗し、技術力で差を生み出そうとした。拮抗した戦いを演じたものの、敗戦。“常勝軍団”復活を目指すチームにとって、無得点に終わったこと、勝ち切れなかったことは反省材料だが、内容、チームの一体感含めて前向きなゲームであったことも間違いない。波多秀吾監督は「もっともっとこだわってやっていかないといけない」と指摘した上で、「(これまでは)チームがなかなか一つになれない、ベクトルが同じ方向を向かないということがありましたが、きょうのゲームを経験して負けて泣いているのもいましたし、これから面白く変化していけるかなと期待感はあります」と語った。
一方、青森山田の選手たちは素直に白星を喜んだが、満足感はない。まずは青森山田の基準に近づき、身に着け、肉付けしていくこと。小湊は「まだここからなので、長い一年間を通して強いチーム、色々なことができるチームにしていきたい。(スタートラインが低いと言われるが、逆に)『伸びしろしかない』と思うので、練習からチーム全体で声を掛け合いながらやれていければいい」と力を込めた。
また、黒田監督は「いい加減なチームにならないように、ごまかすようなチームにならないように」。隙を一つ一つ潰し、失点しない、また複数の武器を持ったチームへ。まずは、夏へ向けて、冬に重ねられなかった「鍛錬」の部分と「スキルアップ」、そして「山田のメンタリティー」の「3本立てのところを同時に強化してやっていくしかない」という。王者はこの日、快勝発進。だが、周りの声に浮かれることなく、地に足をつけて、一歩一歩前進を続ける。
(取材・文 吉田太郎) ▼関連リンク
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