コロナ余波11連戦終えた大分・下平監督「この“中断期間”からギアを上げていきたい」次週から9連戦

　下平監督は「ゲームに関してはプラン通り、相手の出方を含めて自分たちがボールを持つ時間もあって、選手たちはよくトライしてくれた。前半のうちに決定機が何度かあり、それが決まっていれば違った結果になったんじゃないかなと思う」とポジティブに振り返りつつも、「相手のワンチャンスというか決定機を決められて、そこから点を取るまでこじ開けられず、最後はパワープレーみたいな形になったが、1点も取れなかったのは残念だった。まだまだチーム力を上げていかないといけない」と改善を誓った。

　とはいえ、開幕から11連戦を戦っていた最中でも徐々にチーム状態を戻したのは前向きな要素。次節の徳島戦からは再びルヴァン杯を含めた9連戦に入るため、短期間での準備を強いられる日々が続くためだ。またそうした中でも、徳島戦に向けては今季初めて1週間のインターバルがあり、チームにとって待ちに待った準備期間となる。

「最後に勝って3連勝でちょっと一息つきたかったのが本音だが、相手もあるし、今日は残念な結果になってしまったのでまた仕切り直しで頑張りたい」。そう力を込めた指揮官は「この中断期間からはもう一個ギアを上げて……中断ではないですね。でも僕らにとっては中断なんですが(苦笑)」と通常どおりの1週間インターバルを苦笑いまじりで歓迎。「やっと1週間空いたのでうまく使って、ギアを上げていきたい」とさらなる上積みに意欲を見せた。

　また選手の中には、この11連戦を懸命に耐え抜いた手応えもあるようだ。DF香川勇気は「序盤はあまり勝てず、チームの状態として乗れない時間が多くて、精神的にも肉体的にもきつい場面が多かった中、ようやく勝てて波に乗れたことで勝つことの重要さを学べたと思う。勝ち点を落とさないことの重要性を11連戦でしっかりと身に染みて学べた」と強調。「これからまた1週間空いて9連戦あるけど、しっかり勝つことのイメージはみんなができている。今日は負けたけど、修正すべき部分をもっともっと高めていきたい」と前を見据えた。

(取材・文　竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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