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憧れの飯島陸も背負った10番の後継者。前橋育英FW高足善は「試合を見て何かを感じてもらえる選手」に

ゲキサカ / 2022年4月8日 20時33分

前橋育英高の新10番、FW高足善

 小柄な身体に搭載されたエンジンは駆動力抜群。あふれるゴールへの意欲と、前へと進み続けるアグレッシブさは、タイガー軍団の切り込み隊長としてとにかく頼もしい。

「自分はコーチの櫻井(勉)さんからも『試合を見て何かを感じてもらえる選手になれ』と言われているので、大きい選手に立ち向かっていって、負けてもまたどんどんチャレンジして、転んでもまたすぐ立ち上がっていくようなイメージを持って、小さい子供たちに『自分のように小さくてもできるんだぞ』ということは見せたいと思っています」。

 その鋭利で俊敏な動きに、ディフェンダーたちは要注意。プレミアリーグ初挑戦の前橋育英高(群馬)を最前線で牽引するストライカー。FW高足善(3年=FC杉野ジュニアユース出身)のプレーには、多くの人の熱い感情を喚起するパッションが詰まっている。

 2年生だった昨シーズンは、いろいろな起伏があった1年だった。「夏頃まではプリンスとかインターハイでもずっと先発で出られたんですけど、そのあとからだんだん途中から交代で出場するような感じになったので、先発出場できなくて悔しい想いもありました。ただ、『後半からでもいいからアピールしよう』とやっていた中で、選手権でも途中出場でゲームの流れを変えられたり、今年に生かせる部分も改善点も見つかって、濃い1年だったなと思います」。

 高足が一際輝いたのは選手権3回戦の鹿島学園高(茨城)戦。前半終了間際に緊急出場すると、後半に先制点をヘディングで記録。一時は追い付かれたものの、後半39分に劇的な決勝ゴールを叩き込み、チームの勝利に大きく貢献してみせる。

「大竹(駿)さんから本当に良いボールが来て、自分は触る形だったんですけど、自信は付きましたし、今後の自分にとっても大きな影響のある試合でした。今でもたまに得点シーンとか見てますね(笑)」。全国の舞台で手にした確かな結果は、今シーズンに向けての大きな手応えとして、自身の中に蓄えている。

 選手権後にはU-17高校選抜候補合宿に参加。同世代のライバルたちと、同じグラウンドで切磋琢磨する機会を得た。「1人1人の個が高かったですし、初めてのところだったので、なかなか自分はアピールできなくて、裏に抜けてもパスがもらえなかったりと、難しさも感じました。ただ、選手権でも通用した予測の部分はできていたので、今後はそこをもっと強みにできるようにしていけたらなと思います」。

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