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「子供たちにも『育英って凄いな』と思われるようなサッカーを」。前橋育英DF山内恭輔の左足は一見の価値あり

ゲキサカ / 2022年4月8日 20時52分

前橋育英高の左サイドを支配するDF山内恭輔

 小さい頃から身近に感じていた地元の強豪校で、自分が活躍することの意味は十二分に理解している。周囲の期待もあえて背負いながら、得意の左足をとにかく振るい続けていく。

「僕は中学校も高校も群馬県ということで、周りも自分のことを知ってくれていたりする方が多くて、たくさん応援してもらっていることもあって育英に入ったので、その応援に応えられるように頑張っていきたいですし、もともと育英はテレビで見ていたようなチームで、そのテレビの向こうにいた存在に今は自分がなっているので、子供たちにも『育英って凄いな』と思われるようなサッカーをしていきたいです」。

 左足に絶対的な自信を持つ、群馬育ちの左サイドバック。前橋育英高(群馬)のアグレッシブなレフティ、DF山内恭輔(3年=前橋FC出身)がボールを持ったら、そこから描かれる綺麗な軌道には、大いに注目した方がいい。

 去年からAチームの公式戦でも、出場機会を得てきた。「プリンスリーグではホームの帝京戦と桐生第一戦には出ていました。練習試合とプリンスでは緊張感が全然違ったんですけど、やるべきプレーは決まっているので、そこに向けての準備が大事だと思いましたし、キックは十分通用したことが自信になりました」。

 だが、手応えを掴みつつあったタイミングで、小さくない決断を下すことになる。「肩の脱臼癖があったので、今後もサッカーを続けるためには手術するべきだと思って手術しました。そこから11月の後半に復帰して、選手権まで1か月は時間があったんですけど、そこでアピールできなくてメンバーに漏れたのは悔しかったです。でも、手術した時から『来年頑張ろう』とは思っていたので、そこは切り替えました」。

 選手権のメンバー入りは叶わなかったが、同じ時期に開催されていた横山杯で、チームは見事に優勝。山内も大会が進む中で、存在感を高めていく。「最初はスタメンではなかったんですけど、2日目の試合の後半から出て良いプレーができて、そこからスタメンを獲ったんです。守備では絶対に負けなかったですし、攻撃でも自分で持って1枚剥がして、クロスまで行けて点が生まれたりしたので、良い大会でした」。ポジティブなイメージを携えながら、新チームへの移行を迎えることになった。

 中学時代は前橋FCでプレー。前橋育英と同じグラウンドを使っているチームに在籍していたことで、偉大な結果を残した先輩たちを身近に感じる機会が多かったという。「僕らの練習の前に飯島陸選手や田部井涼選手が練習していたので、それを見ていて『やっぱり育英ってカッコいいな』と思っていて、入りたいなと考えていました。Jリーグのユースからもオファーはあったんですけど、『地元のサッカーに貢献したい』という想いもあったので、前橋育英を選びました」。今度は自分が“後輩たち”にこのチームの魅力を伝える側としての責任があることも、しっかりと認識しているようだ。

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