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【動画】“怪物CB”はどのように育ったのか――チェイス・アンリと尚志高・仲村浩二監督が師弟対談

ゲキサカ / 2022年4月9日 19時0分

―1年生、2年生、3年生と言葉がけをされることは変わったんじゃないかと思います、どのような言葉を意識されたのですか?
仲村「そうですね、2年生の時はグロインペイン(症候群)から治って、僕らも選手権もあるんでCBだけでなくて、FWもちょっとやってもらったりしていました。僕は、アンリはディフェンスだけの選手ではないって今でも思っていて、もちろんチャンスがあればボランチをやることもできるようにしたかった。ボランチの練習では1タッチしか使っちゃダメとか、制限を掛けながらやったりしました。FWでも点を獲れる。点を獲る才能は高いと思うんですね、教えてもできないじゃないですか、天性のものというのは。将来的に色々なところで活躍できるんじゃないかと思っていて、色々なことを教えて来ました。けれども、2年生の時に1回だけ僕がカミナリを落としたことがあって、グラウンド抜け出そうとした時に『ここで抜け出したらサッカー選手としてオマエ、絶対に教えない』、と言って。でも、そこでちゃんと戻ってきました。次の日、選手権予選のベスト8だったんですよね。で、Jヴィレッジに泊まって、食事の時に『監督、ちょっと僕、話があるんです』って何言うんだ急にと思ってびっくりしていたら、『オレは……、すみません。ごめんなさい』『ちゃんとやります』と言って3年生に謝って、なぜか3年生が拍手しているという良く分からない食事の時間になったんですけれども。そういうのを言えるというのがまた凄いなと思いました。あそこからアンリが本当にどんどんやるようになった。あとは代表の活動がたまたま千葉で、僕の実家も千葉なんで泊まるところもあったし、見に行くことが多かったんですけれども、その時には『今日はここができた』『ここができなかった』というのをちゃんとメモしてチェックして、その都度アンリに全部練習の時に言って、『あの場面こうだったんじゃないの?』『どうだった?』という話をしながら、チェックをしていた分、次の代表に行きやすかったかなというのはちょっとあります」

―アンリ君はカミナリ落とされたことは覚えていますか?
アンリ「覚えています。一生覚えています。あれは一生忘れたらいけないです。あれはオレが悪かったです」

―なぜ抜け出そうとした?
アンリ「試合中、先輩と揉めちゃって、ボール持っていないのにずっとイジられちゃっていて、『帰れよ』みたいなことを言われて、イラッときちゃってもう限界で帰りました。すぐに謝りました。オレが悪かったです」

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