1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

静岡学園が開幕2連勝!10人の鳥栖U-18に「悔しい」内容も、より上手くなるきっかけの試合に

ゲキサカ / 2022年4月10日 19時12分

 ただし、前半の静岡学園は相手の強度高い守備の前にバックパスが増え、攻撃の起点が低くなってしまう。横への揺さぶりも少なく、ボランチが良い形で前を向くことができない。一方の鳥栖U-18も個々の技術力高い静岡学園からボールを奪い切ることに苦慮していた。また、グループでしつこく守る静岡学園の前になかなか良い形の攻撃を増やせない。

 その中で、この日存在感のあった左SB北島が素晴らしいスプリントからクロスを上げ切っていたほか、プロ契約している10番MF福井が違いを示す動き。そして、楢原が巧みにボールを引き出し、サイド攻撃へ持ち込んだ。前半43分には背番号11のCB大里の右ロングスローをニアの竹内がそらすが、静岡学園GK中村が好反応でクリア。スコアは動かず、0-0で前半を終えた。

 拮抗した展開のゲームは、後半開始直後の1プレーで静岡学園へ傾いた。バックパスを受けた静岡学園GK中村が相手PAへロングキック。強引に前へ潜り込んだ神田が竹内のファウルを誘い、PKを獲得する。鳥栖U-18は守りの要である竹内が決定機阻止の判定で一発退場。そして3分後の後半5分、静岡学園はキッカーに志願したFW神田が右足PKをゴール右へ流し込み、1-0とした。

 40分を残して10人での戦いを強いられた鳥栖U-18だが、ここから強さを見せつける。ボランチの坂井が1人でCBとアンカーの役割。相手の速攻を潰したかと思えば、コンビネーションから前進して相手を押し込む。そして、左の北島、右の楢原からのクロスが次々とゴール前に入った。

 数的優位に立った静岡学園だが、逆にペースを握られる展開。行徳は「一人少ない状況でも相手は運動量を増やして前から来るという中で、静学らしさで剥がしたり、前へ運んで数的優位で押し込む場面を作りたかった」と悔しがる。

 それでも、静岡学園は白井、保竹のダブルボランチがポジショニング良くボールを奪ったほか、好カバーリングを連発していた森下と、競り合い、空中戦で身体を張り続ける行徳、そしてゴール前で存在感放つGK中村が相手の前に立ちはだかる。

 鳥栖U-18は後半12分に山崎をFW木戸晴之輔(3年)へチェンジ。23分には福井のスルーパスから北島が左足シュートを狙うが、静岡学園GK中村が左手に当て、ゴールへ向かったボールを行徳がギリギリでクリアする。

 鳥栖U-18は26分にも楢原の絶妙クロスから堺屋がGKと交錯しながらもシュート。だが、この一撃もゴールマウスを叩き、同点に追いつくことができない。静岡学園はともに守備のキーマンである白井と森下がタフなゲームで途中交代。MF半田祥真(3年)とCB早川龍弥(3年)と投入したが、我慢の時間が続いた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください