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静岡学園が開幕2連勝!10人の鳥栖U-18に「悔しい」内容も、より上手くなるきっかけの試合に

ゲキサカ / 2022年4月10日 19時12分

 鳥栖U-18は1人少ないことを感じさせないようなパフォーマンス。田中智宗監督は「10人になってもチャンスを作っていましたし、10人になってもあれだけやれるんだと見せてくれた選手たちは本当に感謝したいですね」と頷く。

 ただし、決定機を活かすことができなかった。29分に堺屋が抜け出すが、ループシュートは枠上。39分にも坂井の右FKを北島が頭で合わせたものの、決め切ることができない。一方の静岡学園はなかなかボールを落ち着かせることができなかった。それでも、行徳や谷岡、また交代出場組含めて身体を張った守備を継続。そして、相手の運動量が低下した終盤に自慢のテクニックでチャンスを生み出す。

 50分、敵陣でインターセプトした保竹が個で持ち込み、左足シュート。これは鳥栖U-18GK栗林の好守に阻まれたものの、直後の51分、右サイドからドリブルで仕掛けた高橋がPAまで運んで左横の寺裏へパスを送る。これを受けた寺裏がDFのマークを外して右足シュート。ニアへの強いシュートをねじ込み、勝負に決着をつけた。苦しい時間帯が続く中、高橋や寺裏のキープ力が効果を発揮。貴重な追加点ももたらした。鳥栖U-18は42分のFW赤崎陵治郎(2年)投入に続き、2失点目後にFW鬼木健太(3年)を送り込んだ。だが、実らずに試合終了を迎えた。

 2-0で勝った静岡学園だが、川口修監督は「全然何もできなかった。悔しすぎる」と厳しい。10人となってからギアを上げた鳥栖U-18の強度、技術力の前に後半は、ボールを保持して個とグループで相手を崩す“静学スタイル”をほとんど出せなかったからだ。

 ただし、「一つ収穫としたら、この強度を知れたのが良かった。これは練習の質が上がる。(これまでの)練習の基準低いよね、と言える」と指揮官は前向きだった。サニックス杯決勝で昨年のプレミアWEST王者・広島ユースを6-1で破っている鳥栖U-18は、今年のユース年代でトップクラスの実力。その強度の中でもテクニック、インテリジェンスを発揮できるようになるために、日常を変えることが新たな目標となった。

 選手にも満足感はない。寺裏は「鳥栖めちゃくちゃ強かったので、満足していないですし、内容では負けていると思っているんで、もうちょい自分の良さを出して後期は圧倒して勝ちたいです」と語り、行徳も「課題ばっかりだったと思うので、次節へ向けて調整して、課題を改善して、どんどんチームが良くなるような練習、取り組みをしたいと思っています」。昨年はインターハイ準決勝で青森山田高(青森)に0-4で敗れ、そこから基準を上げてプレミア昇格や、選手権8強に繋げた。今年は4月の段階で全国トップレベルの強度を公式戦で体感。プレミアリーグにいるからこそできる強化を続け、22年度の静学はより上手くて強い個、チームになる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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