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鳥栖U-18は負けてなお、強し。3月にプロ契約、違い示した10番MF福井太智は「サガン鳥栖のために……」

ゲキサカ / 2022年4月12日 1時24分

サガン鳥栖U-18MF福井太智主将はスルーパスやFKで決定機を演出した

[4.10 高円宮杯プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 2-0 鳥栖U-18 エスプラットフジスパーク]

 負けてなお、強し。アウェー戦に臨んだサガン鳥栖U-18は、その言葉を思い起こさせるような戦いぶりだった。0-0の後半立ち上がり、PK献上・失点に加え、やや厳しい判定でのレッドカード。10人での戦いを強いられたが、選手たちがその事実を受け止めて1人1人がギアを上げるように走り、戦い、ボールを保持し続けて静岡学園高を押し込んだ。

 そして、コンビネーションでの崩しや高精度のクロスなどで再三相手ゴールを脅かした。3回、4回とあった決定機の一つをモノにしていれば、一気に試合をひっくり返していた可能性も十分の展開。最後の最後で足が止まり、静岡学園の粘り強い守りとドリブルに差を付けられた。だが、勝者からも「(鳥栖U-18は)めちゃくちゃ強かった」「みんな技術があって、能力が高い」という声。鳥栖U-18は試合後の清々しい立ちふるまいも素晴らしかった。

 前半は0-0。U-19日本代表候補MF福井太智主将(3年=サガン鳥栖U-15出身)は、「静学さんにボールを渡したら怖いということは分かっていたので、マイボールの時間を増やしつつ、ゴールを狙っていきたいなと考えていました」と振り返る。ボールを保持しながらゲームをコントロール。静岡学園の個々の技術力が高く、奪い返しに苦戦したことも確かだ。それでも、ほぼ決定打を打たせず、逆にビッグチャンスを創出。攻守において、相手にプレッシャーを感じさせながらゲームを進めていた。

 その中心にいたのが、福井だ。前半9分に1タッチの絶品スルーパスで決定機を作り出すと、その後もピンポイントのスルーパス。紙一重のオフサイドや相手の好守に阻まれたものの、プレースキック含めて彼の足から最も多くのチャンスが生み出されていた。

 相手の鋭いプレスの中でもボールを落ち着かせ、また相手を一発で潰すような守備も発揮していた。今年3月に鳥栖トップチームとプロ契約を締結しているMFは、違いを示すような90分間。本人も「今日はイメージ通りに自分らしさを出せたかなと思っています」と自己評価していた。

 ただし、求めているレベルはまだまだ高い。「アシストをつけるだけじゃなくて、ゴールを狙う部分はもっと増やしていかなければいけないと思いましたし、自分のポジションからゴールを奪えればチームも変わりますし、個人の価値も上がると思うので、ゴールの部分はまだ増やしたいです」と語る。

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