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[関東大会予選]上手くて勝てる“成立らしさ”の復権へ。勝負強い成立学園が國學院久我山に2-0で快勝!

ゲキサカ / 2022年4月25日 7時0分

 すると、次の得点も成立学園に。36分、「足元の技術は結構あるチームなので、そこを生かして圧倒できるようにしていきたい」と語るキャプテンのMF八木玲(3年)を起点に陣田が右へ振り分け、受けた武田は切り返しで内側へ切れ込みながら左足一閃。ニアを抜けたボールはゴールへ滑り込む。「今までも先制点を獲ったら負けることはなかったですし、粘り強くは行けるチームなので、先に前半で点を獲れたことは大きかったですね」とは山本監督。点差は2点に広がった。

 後半は「テンションが高い日はみんなワーワー」(陣田)の成立学園が圧倒する。9分にはボランチのMF横地亮太(2年)のパスから、武田が右ポストを直撃するフィニッシュ。11分には陣田が國學院久我山のGK石崎大登(3年)にファインセーブを強いるシュートまで。19分にも高い位置でボールを奪ったMF渡辺弦(3年)がそのままシュートを放つと、DFをかすめたボールはまたも右ポストにヒット。勢いが止まらない。

 DF普久原陽平(2年)とDF鷹取駿也(3年)のCBコンビを中心にした守備陣の奮闘で何とかピンチを凌ぐ國學院久我山は、FW山田兼大(3年)やFW前島魁人(1年)など攻撃的な交代カードを切りながら反撃を狙うも、成立学園も右からDF大川拓海(3年)、瀧川、DF藤井利之(3年)、DF清水冬真(3年)で組んだ4バックが堅守を構築。さらに守護神のGK鈴木健太郎(3年)も広い守備範囲でハイボールをことごとくキャッチ。チャンスの芽を摘み続ける。

 ラスト10分でも相次いで決定機を作り出しながら、なかなかダメ押し点を奪い切れず、「2点差が一番危ないと言われている数字なので、そこで決め切ってしっかり勝負を付けるというところを、もっと日頃から意識してやっていきたいと思います」と八木も反省を口にしたものの、無失点のままで聞いたタイムアップのホイッスル。「相手の良さを消しながら自分たちの良さを出そうということで1週間やってきたので、練習の中でやってきたことができたんじゃないかなと思います」と山本監督も手応えを口にした成立学園が好内容に結果を乗せて、決勝進出と関東大会出場を同時に手にしてみせた。

 就任してすぐに結果を残した山本監督は、もともと韮崎高(山梨)の出身。高校時代には高校選手権で3年続けて国立競技場でプレーしており、前述したように成立学園を初めて選手権で全国に導いた実績も持つ、“勝つチーム”のメンタリティを熟知している指揮官でもある。

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