[プレミアリーグEAST]0-7の悔しさと、0-0の悔しさと。桐生一がプレミアの舞台で手にした勝ち点1の意味
ゲキサカ / 2022年4月25日 21時8分
25分にもハイプレスから諏訪と島野が相次いで相手ゴールに迫れば、36分にも諏訪が果敢なチェイスでボールを奪い、島野のシュートがゴール方向に向かうと、懸命に戻った市立船橋DF藤田大登(3年)が間一髪でクリア。さらに39分には清水のゴールキックから、諏訪が右サイドを独走。シュートは市立船橋GK田中公大(3年)のファインセーブに阻まれたが、「前で取り切ってそこからやれればなというところが理想で、守備の部分がだいぶ狙いどおりにできたのかなと。そこが前半の一番良かったところですね」と中村監督も口にした桐生一ペースで、最初の45分間は終了した。
「前回の横浜FC戦で3バックにして勝つことができたので、本人たちもそれで手応えを得ているところもあってそのままの形でやったんですけど、それが仇になって前半は後ろに重たくなってしまいましたね」と波多秀吾監督も振り返ったような前半を経て、市立船橋は後半開始からFW青垣翔(3年)を投入。エースのFW郡司璃来(2年)を右寄りに配し、反撃を期す。
だが、後半も最初の決定的なシーンは桐生一。8分にMF岡村葵(3年)のパスを引き出した諏訪が完璧な右クロスを送ると、走り込んだ左SB江原佳汰(3年)が完璧なヘディングを放つも、軌道はわずかに枠の左へ。市立船橋も19分に好機。郡司が右サイドを運んでクロスを上げ切り、ファーで待っていた左WB北川礁(3年)のシュートはクロスバーの上へ。お互いにスコアを動かし切れない。
桐生一で特筆すべきは守備陣の安定感。「1対1の対人で相手から目を離さないとか、集中を切らさないということは、マリノス戦のフォワードから学んだので、今回は集中できたのかなと思います」とディフェンスリーダーのDF中野力瑠(3年)も胸を張った通り、最後の局面に入る手前でチャンスの芽を摘む守備を徹底。横浜FMユース戦はベンチスタートだった右SB小泉郁歩(3年)とCB水井勇貴(3年)、ボランチのMF岩崎隼星(3年)も果敢なプレーを披露し続け、指揮官の起用にきっちり応えていく。
35分には再び桐生一に決定機。左サイドを駆け上がった江原のクロスはファーに届き、諏訪は丁寧にトラップしたものの、中へ持ち出したタッチが大きくなってしまい、シュートは打ち切れない。37分にもカウンターから藤島が右クロスを送り、途中出場のMF小野剛史(2年)が飛び込んだが、田中が丁寧にキャッチ。1点が遠い。
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