1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM3812]桐生一MF岩崎隼星(3年)_プレミアの舞台でAチームのスタメンデビュー。効いているボランチが踏み出した『陰の中心』への第一歩

ゲキサカ / 2022年4月25日 21時23分

Aチームのスタメンデビューとプレミアデビューを同時に飾った桐生一高MF岩崎隼星

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.24 プレミアリーグEAST第4節 桐生一高 0-0 市立船橋高 太田市運動公園陸上競技場]

 指揮官の抜擢に応える形で、Aチームでのスタメンデビューとプレミアリーグのデビューを同時に叶えた男には、90分間を全力で戦い切った今、新たな想いが芽生えてきているようだ。

「自分としては初めてAチームに加わってスタメンでプレーすることができて、ワクワクした気持ちと緊張があって、最初は不安だったんですけど、しっかりゲーム自体には入れたかなという印象でした。でも、ここで満足していたらダメなので、もっとステップアップしたいですし、今日は凄く良い経験になったので、本当にありがたかったですね」。

 プレミア初参戦の桐生一高(群馬)に現れた、努力型の“効いている”ボランチ。MF岩崎隼星(3年=ともぞうSCジュニアユース出身)が披露したこの日の活躍は、チームメートにも大きな刺激を与えたに違いない。

 チームが0-7という大敗を喫した、2週間前の横浜F・マリノスユース(神奈川)戦。ベンチに入ったフィールドプレーヤーの中で唯一出場のなかった岩崎は、「マリノス戦を外から見て、レベルの高さも感じましたし、『自分がスタメンで出られない理由はどこなんだろう?』と、矢印を“他責”ではなくて“自責”にできるように、常に考えてやってきたつもりです」とその心境を明かす。

「『今週の目の色でスタメンを決める』と。『もう上手い下手云々じゃなしに、今週戦ってくれるかなというヤツを出すよ』と」いう中村裕幸監督は、岩崎のスタメン起用を決意することになるが、その雰囲気を感じていた本人の言葉が実に微笑ましい。

「本当に準備が大変でした。チームのみんなには言っていなかったんですけど、試合の2日前ぐらいから授業中もドキドキしていて(笑)、気持ち的にはどう準備すればいいのかという想いを隠して、自分を保とうとやってきました」。日頃から選手を見つめているスタッフ陣が、その緊張に気付かないはずがない。「コーチたちが『いつも通りに』と声を掛けてくれたんです」とは本人だが、指揮官はさらに愛のある“イジリ”で心を解きほぐしに掛かる。

「今日の試合前に『引退試合だぞ』って(笑)。アイツは『もっとこれから出るから大丈夫です!』って返してきました。ハーフタイムにも『あと45分だぞ』と言ったら、『まだまだです』と(笑)。大人の対応ができるヤツなんですよ」(中村監督)。岩崎も「アレでちょっと緊張がほぐれたので、ありがたかったです」と笑顔。2人の信頼関係が透けて見える。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください