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あえて10人で戦う“決断”…横浜FM喜田拓也「僕らはその先のプランまで見えていた」

ゲキサカ / 2022年5月7日 20時26分

MF喜田拓也

[5.7 J1第12節 横浜FM 2-1 名古屋 日産ス]

 試合の行方を大きく左右したのは、負傷者の続出で窮地に立たされたホームチームの選手交代をめぐる決断だった。試合後、横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は交代枠の使い方について「どの部分でメリットがあり、どこで我慢をして、どの場面で交代枠があったらいいかを考えるかという部分での判断がすごく良かったと思う」と手応えを語った。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)からの帰国後初戦を迎えた横浜FMはこの日、前半25分にMF岩田智輝、同42分にFWエウベルが負傷でプレーできなくなるアクシデントに見舞われた。本来であれば、ハーフタイム以外に認められる交代回数3回のうち2回を前半に使わざるを得ない厳しい展開。ところが、マスカット監督は岩田に代えてMF藤田譲瑠チマを投入した一方、エウベルはベンチに下げるのみで、前半終了間際は10人で戦うという選択をした。

「交代をしてしまうと(交代回数を)一枠使ってしまう。残り数分でエウベルの怪我で交代するのか、前半終わるまで10人でやっていくのか。(その二者択一で)10人でやっていくことを選択した」。エウベルがベンチに下がる際、すでにFW仲川輝人はベンチ脇でウォーミングアップを行っていたが、前半途中での投入は取りやめ。交代回数に算入されないハーフタイムに起用する運びとなった。

 結果的にはこの決断が奏功した。1-1で迎えた前半終了間際は名古屋グランパスの攻撃を落ち着いて耐え抜くと、ハーフタイムに予定どおり仲川を投入。そして後半28分にMF水沼宏太とFW西村拓真、同40分にDF角田涼太朗を加え、同41分の決勝点につなげた。その決勝点は3回目の交代で起用された角田が起点となった上、西村の積極的なシュートから生まれており、前半に交代枠を消費していれば生まれなかったかもしれなかった。

 マスカット監督は試合後会見で「交代を使った時にただ時間稼ぎと考えることもあると思うが、自分たちはどうやって相手に影響を与えられるか、チームメートに対してエナジーをどれだけ与えられるかで交代を考えている。前半に使ってしまうと一枠使ってしまうが、残り数分を10人で戦って、とにかくあそこで踏ん張れば、後半によりポジティブな部分で選手たちを起用できる部分が大きくなる」と意図を説明。「そういった判断が上手くいった部分もあった」と振り返った上で「結果論ではあるが角田が2点目の起点になっているので、あそこで使えなかったらどうなっていたか」と論じた。

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