専修大松戸が後半に楽しみながら創造性とテクニック表現。伝統校・習志野突破して関東大会へ
ゲキサカ / 2022年5月17日 11時36分
[5.8 関東高校大会千葉県予選準決勝 習志野高 1-3 専修大松戸高]
令和4年度関東高校体育大会サッカーの部千葉県予選は8日に準決勝を行い、専修大松戸高が3-1で習志野高に勝った。専大松戸は19年以来の関東大会進出。10日の決勝で千葉1位を懸けて日体大柏高と戦う。
勝った専大松戸の野村太祐監督は、「創造性とテクニック。これで形あるものを超えていく。それがサッカーの楽しいところだと思っています。(決勝へ進出したが、)自然体でサッカー夢中になって楽しくやって、気づいたら勝ってたみたいな感じじゃないですか。選手一人ひとりが創造性を出しているし、選手一人ひとりが伸び伸びやっているところは、ウチが一番大事にしていることだから」と語る。
前半は緊張もあって安易にボールを手放してしまっていたが、野村監督から「もっと楽しくやろうぜ」と助言を受けた後半は、良い意味での“遊び”が出て、創造性とテクニックでベンチや相手スタンドも沸くような攻撃を繰り出した。全3得点に絡んだFW塚越幹太(3年)は、「みんな飛び出したり、受けたり、その時その時の状況によって形じゃなくて、自分たちのここに行こうという考えで攻めて上手くハマったなと思います。(専大松戸のサッカーは)楽しいです」。特に後半、自分たちのサッカーを楽しんだ専大松戸が関東切符を獲得した。
ともに中盤ダイヤモンドの4-4-2システム。専大松戸はGK平野伊吹(3年)、右SB白田結人(2年)、CB始沢優人(3年)、主将のCB飯塚琥秋(3年)、左SB表航希(3年)。中盤の底に池田颯馬(3年)が入り、右に南徹汰(3年)、左に石井康太(3年)、トップ下がゲーム主将の志賀丈真(3年)、2トップは塚越と守興生久志(3年)でスタートした。
一方、計6度の関東制覇を成し遂げている伝統校・習志野はGK大吉健太(3年)、右SB田村和也(2年)、CBがキャプテンマークを巻いた菅野琥白(3年)と伊藤天貴(3年)、左SB松金陸斗(3年)。中盤は木村颯真(3年)を頂点に、右が中屋天吾(3年)、左が田代暖眞(3年)、底の位置に三木喬貴(2年)。そして、山本龍之介(3年)と松村大輝(3年)が2トップを組んだ。
ともに技術力の高い両校だが、前半は攻め急ぐシーンが多く、なかなかボールが落ち着かなかった。その中でコンパクトな守備と球際の強度で上回る専大松戸がより多くアタック。対する習志野は19分、自由度高く動いてボールを引き出していた松村の左クロスから山本龍が決定的なヘッドを放つ。また、30分には松金のサイドチェンジから松村が落とし、中屋が右足ミドルにチャレンジ。松村や田代のボールキープやパスを起点にゴールを目指した。
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