京都でのワンチャンス活かして中3以来の代表入り…MF山田楓喜「毎日やっていることを代表でもやれたらパリも夢ではない」
ゲキサカ / 2022年5月9日 19時36分
京都サンガF.C.のMF山田楓喜は、U-15日本代表の一員として欧州遠征に参加した2016年以来の世代別日本代表復帰となった。「中学3年生以来くらいの代表なので、緊張というよりワクワクして来た。いい雰囲気でトレーニングができていて、初めましての選手もいるので楽しい」。久々の日の丸に胸を躍らせながら、京都で培ってきたものを発揮していく構えだ。
京都の育成組織で育った山田は今季がプロ3年目。昨季までの2シーズンの出場機会は天皇杯2回戦の1試合のみと、代表どころかJリーグの壁にぶち当たっていた。「1年目、2年目に試合に全く出られず、まずはチームで試合に出る、活躍することを目標にしてやってきた」。そうして迎えた今季、J1昇格1年目のチームでようやく出番を獲得。ルヴァン杯デビュー戦の鳥栖戦でプロ初ゴールを挙げると、J1デビュー戦の神戸戦でも初ゴールを記録し、そこから3試合の先発を含むリーグ戦7試合に連続出場している。
「今年からやっと試合に出だして、1年、2年たまっていたものが、悔しさが試合に結果として表れた」。ワンチャンスを活かしてたどり着いた代表の舞台。「その結果を見てくれていたのが代表。試合に出だしてからは目指していたので、結果を見てくれていたのがすごく嬉しいし、そのぶん代表で結果を残してやろうと思って来た」。苦労を重ねてきたぶん、このチャンスを活かそうという思いは人一倍強い。
京都アカデミー時代から左足の技術やパスセンスには定評があった。しかし、プロの世界ではそれだけでは試合に出られない。「正直ユース時代はボールを持っている方が多かったので、あまり意識をしてこなかったけど、プロに入ってボールを持っているだけじゃ試合に出られないし、そこだけ見せられてもチームの勝利に貢献できないと思い始めた。取り組み始めてどんどんやってきた結果、試合に出始めてゴールにつながった」。そんな意識改革が山田に変化を及ぼした。
「ボールを持っているときは自信があるので、ずっとずっと積み上げてきたものがあったし、ボールを持っていないところでどれだけチームの仲間のサポートをできるかであったり、どれだけゴール前に入っていけるかをいろいろ取り組んできた。それが神戸戦のゴールで出たので、ボールを持っていない部分でももっと見せていけると思う」。持ち前の技術と、オフ・ザ・ボールの積み上げ。そうした努力が3年目での飛躍につながっているようだ。
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