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帝京長岡MF廣井蘭人「いずれ海外に」、フェイエノールト練習参加で刺激

ゲキサカ / 2022年5月20日 14時39分

オランダの強豪、フェイエノールトの育成組織に練習参加した帝京長岡高MF廣井蘭人

 大きな刺激を持ち帰った。U-17日本代表の帝京長岡高(新潟)MF廣井蘭人(3年=長岡JYFC出身)が4月末に3日間、オランダ1部フェイエノールトの育成組織の練習に参加した。初めて体験することが多く、大きな刺激になったという。驚きの連続の始まりは、思わぬサプライズだった。

「朝、現地でサポートしてくれた方から急に携帯電話を渡されて、話してって言われて……。最初、相手が誰か分からなかったんですけど『小野伸二です』って。本当に驚きました。電話を渡してくれた方が、小野選手のときもサポートしていて。小野選手からは『まず自分が楽しまないと、人を楽しませられないよ』って言ってもらいました。ビックリして、緊張が強まったような気もしましたけど(笑)、すごくうれしかったです」

 電話口でアドバイスをくれた元日本代表の小野伸二(札幌)は、約20年前に浦和からフェイエノールトのトップチームへ移籍。5年間の在籍期間でUEFAカップ(UEFAヨーロッパリーグの前身)優勝などに貢献し、海の向こうでも持ち前の技巧を発揮したレジェンドだ。

 貴重なアドバイスをもらった廣井は、異なる環境でも自分のプレーをすることを心掛けた。練習初日は「思っていた通り」に、誰からもパスをもらえない時間が長かったが、ボールを持てば、技術力を生かしたドリブルと丁寧なパスでチャンスメーク。次第に、パスをもらえるようになっていったという。2日目からは、ロッカールームでも話しかけられるようになり「英語は話せないんですけど、気合いで」とジェスチャーを交えてコミュニケーションを取った。

 肌で感じなければ分からないことがある。日本でも球際の重要性は、いまやどこでも聞かれることだ。しかし、廣井は「迫力、勝負へのこだわりが違う。日本では絶対に感じられない。奪われたら、死に物狂いで取り返しに来る。足下の技術は、日本の選手の方が上手いと思ったけど、ガチャッとぶつかって自分の前にボールを残したり、足下からボールが離れても球際で勝ってマイボールにしたりするところが違う。多分、こっち(帝京長岡)の方が上手いけど、試合をしたらボコボコにされる。向こうではあれが当たり前なんだと、すごく刺激を受けた」と当地での練習を振り返った。

 廣井は、1年次から活躍。20年度の第99回全国高校サッカー選手権大会では、ゲームメーカーとして4強入りに貢献し、大会優秀選手に選出された。すでに高校サッカー界では技巧派MFとして知られる存在だが、今季は「ゴールを奪える選手になること」を目標に掲げ、進化を目指している。オランダで目の当たりにした光景は、そのテーマに大きな刺激を与えた。

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