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[プレミアリーグEAST]太陽王子が見せた気合と根性の勝利。FC東京U-18を“本能”で上回った柏U-18が逆転劇完遂!

ゲキサカ / 2022年5月22日 7時53分

 45+5分。左から松本が送ったクロスがこぼれ、途中出場のMF永野修都(1年)が放ったシュートに、FW吉田綺星(2年)が反応してコースを変えるも、軌道は枠の左へ逸れると、程なくして聞こえた試合終了のホイッスル。「最後の時間帯は我慢の時間が多くて、みんなでハードワークして、みんなで強い気持ちを持って守れたと思います。出ている人も、出ていない人も全員が声を出して、チーム一体となっていたので、凄く良かったです」と大槻も口にした柏U-18が逃げ切りに成功。大きな大きな勝ち点3を獲得した。

 ダメージの残るような先制点の献上から、一気に逆転まで持っていく力強さを発揮しつつ、最後は追い詰められながらも、チーム力で勝ち切った印象のある柏U-18。「追い詰められてしまった時の人って、“そういう部分”が現れますよね。普段ああいう状況があった時に結構パニックになってしまう選手が多いんですけど、今日はそうならずに本能が出たというか、普段はおとなしい子まで『今は守るぞ!』という気持ちが出ていたので、それがレイソルにとって必要なものなんです」とは酒井監督。ややスマートな印象もある彼らが、内側から勝ちたいという闘志を滾らせたことが、この日の結果に繋がったと言っていいだろう。

 また、「酒井さんや永井さん、藤田さんを信じて、自分たちは『絶対にマイボールにする』とか、『1対1は絶対負けない』とか、そういう基本的なことを当たり前にできるように練習しているので、あとは試合で出すだけなんです」と語った大槻や、試合を通してアップエリアから声を出し続け、交代で投入された最終盤にはピッチ上でもチームを鼓舞し続けたFW瀧澤一心(3年)のようなファイターの存在も、このグループをポジティブに引き締めていることは間違いない。

 敵将の奥原監督も「レイソルが4点目のチャンスを外した時に、全力で守備に戻っていく感じとか、あと5分の時のリスタートで、中で掛かっている声を聞いた時には、『かなり追い付くのは難しいだろうな』とは思っていました」と率直な言葉を残している。

 川崎フロンターレU-18(神奈川)に1-5と大敗を喫してから2週間。「前節で負けた分、今日はホームで絶対に勝たなくてはいけない試合なので、みんな目の色を変えて練習をやれました」と大槻も明かした通り、チームの意思統一された準備が引き寄せた逆転劇。彼らが手にした“本能”の1勝は、今年の柏U-18のターニングポイントになり得るような、気合と根性の勝利でもあった。

(取材・文 土屋雅史)
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