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[プレミアリーグWEST]突き付けられた「ボールの価値」。世界への道に足を踏み入れたC大阪U-18が首位の鳥栖U-18を撃破!

ゲキサカ / 2022年5月30日 7時7分

 試合後。キャプテンのDF川合陽(3年)は少し浮かない顔で、90分間をこう振り返る。「試合内容自体も相手にボールを握られる時間が長くて、あんなに相手にボールを渡すことがなければもっと楽な試合になりましたし、良い部分はあったと思いますけど、課題の方が多かったです」。

 そのことを伝え聞いた島岡監督は「ゲーム後に彼らと話したのは、『ミスの回数の多かった鳥栖が結果的に負けたかもしれんけど、オレらもそれ以上にミスをしている。でも、勝ったというのはちょっと違うよな』と。相手がどうこうではなく自分たちの話で、これからどこでやりたいのという話なので、それはやっぱり『ボールの価値』が2億になってないなと思いますね」と話しながら、こう言葉を続ける。

「結局彼らにも言うことは自分自身にも言うべきことで、『人のせい、物のせいにしない』ということに尽きると思います。技術というのは逃げ場のない、それこそ議論の余地のないもので、『いや、ボール止まってないよ』と言うだけですし、そこから目を背けるのは違うよねと。立ち位置や戦術は悪いことではないけど、もっともっと個人に目を向けた時に、監督が代わろうが、コーチが代わろうが、グラウンドが変わろうが、自分さえちゃんとできていれば、やっぱり『オマエじゃなくても』じゃなくて、『オマエしかいない』になるじゃないですか。そういうプレーヤーにならなあかんし、これはサッカーに限った話ではないかもしれないですけどね」。

『オマエしかいない』11人がピッチに出て、それが有機的に関われば、無限の可能性が広がることは間違いない。そして、セレッソはそれを真剣に目指している。南野拓実がヨーロッパの舞台で証明している『ボールの価値』を、北野颯太がトップチームで証明しつつある『ボールの価値』を、同じ色のユニフォームを纏ってきた彼らが、証明できない理由はない。

 清水の言葉が印象深い。「島岡さんが言ってくれているんですけど、練習から世界を基準に考えていて、トップももちろん大事ですけど、トップで通用するプレーを考えるのではなくて、世界でやりたいなら、世界の基準でやっていかなきゃ、ということを考えながらプレーしています」。

 舞洲から伸びる遥かな道は、世界へ通ず。もちろんすべては自分次第。若き桜の勇者たちは、その道に足を踏み入れたのだ。

(取材・文 土屋雅史)
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