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[プレミアリーグWEST]3時間半のミーティングがもたらす変化の兆し。G大阪ユースは3年生の奮闘で広島ユースと勝ち点1を分け合う

ゲキサカ / 2022年5月31日 7時0分

 後半に入っても、G大阪ユースのペースは変わらない。5分。右からレフティのMF和泉圭保(2年)が蹴ったCKに、DF松井イライジャ博登(1年)が合わせたヘディングはわずかに枠の左へ。14分にも井上のビルドアップから、和泉のクロスを収めた鈴木のシュートは名越にキャッチされるも、「今日は全然物怖じしてなかったですね」と指揮官も認めたMF長田叶羽(1年)とDF古河幹太(1年)のボランチコンビもボールを引き出し、攻撃のテンポを生み出していく。

 23分にもビッグチャンス。右サイドでの粘り強いドリブルから、安達が上げたクロスへニアに飛び込んだ鈴木のシュートが枠を襲うと、ここは名越が右手1本でビッグセーブ。広島ユースも25分にはMF高下仁誓(3年)が左へ付け、MF越道草太(3年)のクロスに濱田が飛び込むも、井上が間一髪でカット。浮上のきっかけを掴みたい両雄の勝利への想いは、ヒートアップし続ける。

 勝負のラスト20分。G大阪ユースは野口、池田の3年生コンビに加え、まだジュニアユース所属のMF當野泰生(中学3年)をピッチへ送り込めば、広島ユースもFW妹尾颯斗(3年)やMF中島洋太朗(1年)を投入し、右SB滝口晴斗(3年)のポジションも前に変えながら推進力アップに着手すると、1年生が多くピッチに立つこともあってか、やや運動量に陰りの見えるホームチームを尻目に、アウェイチームの攻勢が明らかに強まる。

 45+4分。広島ユースのラストチャンス。MF笠木優寿(3年)が丁寧に出したパスを受け、スピードに絶対の自信を持つ滝口が加速しながらエリア内へ潜り、シュートレンジに入るも、ここに飛び込んだのは「後ろはゼロで抑えようというのは秀悟とも話していた」という桒原。間一髪で繰り出したタックルが、ボールを何とか掻き出す。

 程なくして聞こえたタイムアップのホイッスル。「もうちょっとリスクを負っていっても良かったですけど、結果的に勝ち点1はお互いに妥当だったかなと思いますね」とは高田監督。両チームの複数人がピッチに倒れ込んだ激闘はスコアレスドロー。両チームに勝ち点1ずつが振り分けられる結果となった。

 ジュニアユース時代のチームメイト4人を擁する履正社高(大阪)に2-5で敗れた第2節のあと、G大阪ユースでは3年生だけのミーティングが開かれた。「森下さんが『3年、集まろう』と言って、『本音で話そう』ということになりました」と明かすのは桒原。なかなか誰も口を開かない重い空気の中、自らの想いを語り出したのはやはりキャプテンだった。

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