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[MOM3862]G大阪ユースGK足立優(3年)_東口順昭に憧れてGKを始めた守護神が、仲間の想いも背負ったPKストップでチームを救う!

ゲキサカ / 2022年5月31日 7時28分

 この日もベンチに入ってたGK上西駿大(3年)は同い年のチームメイト。ジュニアユース時代からともにポジションを争ってきた彼への想いを尋ねると、次々に言葉が溢れ出す。

「もう一言では言い表せない深い関係ですね。小5ぐらいからの知り合いで、ジュニアユースでもユースに入っても、お互いに出たり出んかったりで、本当にずっと切磋琢磨している関係なので、良いライバルであり、良い仲間です。駿大は人柄が凄く良いので助けられていますし、駿大が試合に出た時も悔しいという気持ちより、『一緒に頑張ってきたから、頑張ってほしい』と思える存在で、そういうキーパーは少ないんじゃないかなと思うので、練習からも良い関係を築けています」。

 アカデミーで一緒にプレーするのは、今年が最後の1年。限られた時間とはいえ、ともに競い合っていこうという気持ちには微塵の変化もない。

 憧れの存在は、このポジションをやりたいと思わせてくれた選手だという。「もう東口(順昭)選手ですね。小4の時に初めて万博でプレーを見て、それで『カッコいいな』と思ったことがキッカケでキーパーを始めたんです。ガンバのジュニアユースも東口選手がいるから入ろうと思いましたし、ずっと目指しているキーパーなので憧れています」。

 実は一度だけ、ピッチで時間を共有したこともある。「トップチームの練習に行った時に話させてもらったんですけど、凄く優しい方です。『ユースどうなん?』みたいな感じで凄く気さくに話しかけてくれました。憧れの人なのでムチャクチャ緊張しましたよ(笑)。でも、常に100パーセントでやってらっしゃって、1回の練習でも凄く刺激を受けました。それこそ東口選手は東口選手のセーブでチームを勝たせているので、自分もまずはゼロでしっかり抑えられるキーパーになりたいなと思います」。

 まだまだこのアカデミーで、自分にやれることはたくさんある。最高のチームメイトと、目指すべき憧れの“先輩”に囲まれた素晴らしい環境の元、足立が描く成長曲線はさらにこの先へと、力強く伸びていくに違いない。

(取材・文 土屋雅史)
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