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前橋育英が延長戦の3発で佐野日大に勝利。メンバー入り懸けた選手たちが団結して関東大会Bグループ制覇

ゲキサカ / 2022年5月31日 23時34分

 だが、佐野日大がすぐに得点を奪い返す。19分、右サイドへボールを繋ぐと、江沢がPAへループパス。ダイアゴナルの動きで走り込んだヒアゴンが右足でゴールを破り、1-1とした。

 前橋育英は左右へボールを動かし続け、水川や齋藤颯の突破や福永のプレースキックも交えて相手ゴールへ迫る。だが、守備ブロックを構築して対抗する佐野日大はスライドを欠かさず、背後へのボールも高根澤らがクリアする。守りの時間が長くなったものの、前への姿勢を失わず、江沢のロングスローや大久保の反転シュートなどで2点目を目指した。

 前橋育英は後半開始から尾上に代えて山本を投入。運動量豊富な大當がボールに係わり続けながら、丁寧に2タッチで動かして相手にプレッシャーを掛ける。9分にゴール前を崩して芦田が決定的な左足シュートを放つが、その後はボールを保持して揺さぶり続けるもなかなか決定機を作ることができない。

 力みすぎた面もあったか。前橋育英の指揮を執った櫻井勉コーチは「負けられない、(山田)監督が来ているというプレッシャーがあることは分かります。でも、それで何もできない、ではいけない」。各選手がチームのために特長を出そうとしていたが、相手の堅い守りもあってやり切れない時間帯が続いた。

 一方、佐野日大は狙い通りの守備をハイタッチで喜ぶシーンも。海老沼秀樹監督が「初戦に比べてディフェンシブゾーンの守りは良くなったかなと思います」と頷いたように、ボールを繋がれても中央のスペースを空けず、ゴール前ではシュートブロックやクロス、セットプレーで相手よりも先に触ることが徹底されていた。

 そして、球際光る高橋らがボールを奪うと、向井の精度高い左足キックなどから1チャンスを狙う。だが、前橋育英もリーダーシップを持って戦う茂木や斉藤航を中心に堅い守りを継続。前橋育英は11分に水川をFW西島隆太(3年)、21分に磯村を右SB清水大幹(2年)、33分には芦田をMF堀川直人(3年)へ入れ替え、佐野日大も36分に大久保に代えてFW籾山陽紀(3年)を投入する。だが、攻める前育、守る佐日の展開、スコアも変わらないまま試合は前後半計20分間の延長戦へ突入した。

 その前半開始直後の6分、ついに前橋育英がスコアを動かす。右サイドでオーバーラップしたSB清水へ齋藤颯からのパスが通る。そして清水がライナー性のクロスを入れると、ニアへ飛び込んだ山本が左足1タッチで合わせて勝ち越し点。さらに9分、清水の右クロスを堀川が頭で合わせると、フワリと浮いたボールがそのままゴールを破り、3-1となった。

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