日本vsパラグアイ 試合後の森保一監督会見要旨
ゲキサカ / 2022年6月2日 23時3分
―最終予選のときよりも声が枯れているが。
「最終予選の最後のベトナム戦は割と静かだったかもしれない。そこまで声のトーンを上げることはなかったかもしれないが、今日は有観客で、音が反響する中でやっていたので選手に声が通らなかったので、声を張り上げたところはあった。最終予選は重要な厳しい戦いの中で、外からピッチに向けてコーチングしていたが、アジア予選を勝ち抜いて終わりではなく、W杯で勝っていくために、結果を残すために、さらに上を目指さないといけないということで自然と力が入って、声のトーンが上がったのかもしれない」
―あえて課題を挙げると。
「4点取って、シュートは20本以上打っている。チャンスを作る、得点を決めるところでは選手の頑張りを評価しないといけないが、まだまだクオリティー高くやれたと思うし、守備から攻撃という部分、奪ったボールを攻撃に結びつける部分では、まだまだ合わない部分もあった。これから世界で戦ううえで、よりレベルの高い相手と激しく厳しい、時間とスペースがない中で戦う。守備の時間が長くなるが、守備をしたあとにクオリティーの高い攻撃をしないといけない。守備だけに回されてしまって疲弊することを考えると、守から攻へ、奪ったボールを攻撃につなげないといけない」
―シュミット・ダニエルの評価は。
「しっかり準備してくれたし、代表で久しぶりにプレーするということで、過緊張にならず、チームでやってきたことを試合で出そうと落ち着きがあったところはよかった。ボールがないときのコーチング、オンザボールでのハイボール、シュートストップと、彼の持っている良さは出たと思うし、ビルドアップでも近くにつなぐ、相手のプレッシャーを回避して精度の高いパスを出すという彼の良いところがたくさん出ていた。失点に関しては、奪ったボールを簡単にクリアするのでなく、何とかつなげて、守備だけに回らないようにということで、つなぐというところをDFラインはトライしようとやってくれたので、失点は痛いが、DFラインのトライ、奪われたあとの守備は悪くなかったと思う」
―インサイドハーフで起用した鎌田の評価は。
「ドイツの厳しい戦いの中でシーズンを通して戦って、普段どおりやれば代表でも良いプレーができるというところを見せてくれた。ヨーロッパリーグでも優勝しているし、普段やっていることに自信を持って、今日の戦いにも自然体で臨み、攻撃を牽引するプレーを見せてくれた。ハードワーク等々、チームへの献身的な守備の部分、切り替えの部分も意識して、まずは攻撃で自分の良さを出しながら、チームの戦いの中で切り替えの部分や守備の部分でも貢献してくれて、彼のできることをしっかりプレーで表してくれたと思う。ゴール前に飛び込む姿勢で本人もめずらしくヘディングで決めたということをコメントしていたが、フランクフルトでも中盤で起点になったあと、さらに裏に飛び込んでいくというプレーを見せている。チャンスメイクだけでなく、自分が決めるところも彼自身のレベルを上げていると思うし、高い志を持ってプレーしていることを示してくれた。W杯での戦いはもっと激しく厳しい、時間もスペースもない中でプレーするが、その中で彼の良さを出してくれるようにしてほしい」
―デビュー戦となった伊藤洋輝の評価は。
「A代表初招集で今日の舞台に立つということで、いろんな彼の期する思い、緊張もあったと思うが、彼の持っているポテンシャルを示してくれた。守備の部分ではチームでやっているように、高さも含めて彼の持っている身体的な能力と戦う姿勢を出してくれたと思う。攻撃の部分でも起点になる、味方を助けるフリーランニングなど、意欲的でアグレッシブな姿勢を見せてくれた。失点の部分では、守備から攻撃につなぐところでミスもあったが、トライしたうえでのミスだったと思う。そこはこれからもミスを恐れることなくチャレンジ精神を持ってプレーしてほしい」
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