1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[関東]三冠王者の現在地。順天堂大FW名須川真光とDF三輪椋平が見つめる「できること」と「できないこと」

ゲキサカ / 2022年6月4日 7時35分

青森山田高出身の順天堂大1年生コンビ。三輪椋平(右)と名須川真光(左)

[6.1 関東大学L1部第4節 法政大 3-1 順天堂大]

「大学になると技術が大事になってきて、止める蹴るもごまかすことができないですし、自分は足元が得意なタイプではないので、そこで少し差ができているなと感じますけど、積極的にシュートも打てているので、ちゃんとレベルアップできているのかなと思います」(順天堂大・名須川真光)。

「このチームのスタイルだともっと攻撃に重点を置けるかなと思っていて、あとは守備のところもスピード感にはだいぶ慣れてきたんですけど、大学と高校だと判断のスピードや立ち位置に差があって、その部分でのミスは命取りになるので、そういう力はもっと自分も身に付けていきたいなと思っています」(順天堂大・三輪椋平)。

 驚異の高校三冠を達成した青森山田高から、同じ大学へと進路を取った攻撃と守備の二枚看板。順天堂大の1年生コンビ。FW名須川真光(1年=青森山田高出身)とDF三輪椋平(1年=青森山田高出身)は新たな環境で、新たな目標へと続いていく道を、力強く歩み出している。

「ずっと点を決められなくて悩んでいたんですけど、初得点だったので嬉しかったです」。照明に照らされたナイトゲームのピッチに、1年生ストライカーの咆哮が轟いた。

 法政大を相手に1点をリードされていた順天堂大は、後半開始から名須川をピッチへ送り込む。ここまでは全6試合に途中出場。「練習でも常にアピールしてきましたし、常に走り続けられるように心掛けたり、真剣にチームのために取り組めていたのが試合に出られている要因だと思います」とは本人だが、ここまではまだノーゴール。モヤモヤした気持ちを抱えていた。

 大学の壁を感じていなかったと言ったら、嘘になる。「最初の3試合ぐらいはシュートも全然打てなくて、そこからはもう自分の中でも『1試合に2本くらいはシュートを打ってやろう』という感覚でずっとやってきました」。判断やプレーのスピードは高校時代と桁違い。自分の得意な形に持ち込むことすら、なかなかできなかった。

 11分。右サイドへとボールは展開される。「太聖さんが自分のことをずっと見ていてくれたので、『中に来るかな』と思って、ちゃんと待ち構えていたんです」。DF井上太聖(2年)のピンポイントクロスを呼び込むと、得意のヘディングで叩いたボールはゴールネットへ吸い込まれていく。

「あまり覚えてないんですけど、とにかく嬉しかったです」という1年生の周囲に、先輩たちが作った歓喜の輪ができる。7試合目での大学初ゴール。ようやく期待のストライカーが、さらなる覚醒への第一歩を踏み出した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください