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沖縄のテッペンを懸けた戦いで求められる対応力。雷雨で2度中断の激闘は那覇西が那覇に逆転勝ち!

ゲキサカ / 2022年6月5日 20時59分

延長戦後半ラストプレー。那覇西の左CKをGKが弾き返せず、ゴール前中央で屋富祖昂輝(16番)が頭で押し込み、劇的な決勝ゴールとなった

[6.3 インターハイ沖縄県予選準決勝 那覇西高 2-1(延長)那覇高 恩納村赤間総合運動公園]

 今年度の新人戦を制して県大会三冠狙う那覇西高と、昨年の県総体で優勝し2連覇に挑む那覇高という好カードの沖縄県総体(インターハイ)準決勝が3日、恩納村赤間総合運動公園で開催された。

 沖縄地方は現在梅雨入り真っ只中で、大会期間中は雷雨の影響で試合が順延になったり、大会序盤は学校の土のグラウンド上で泥だらけになりながらボールを追いかける選手の姿が見られるなど、環境に対応することも勝負を制する重要なキーになった。求められる対応力を発揮し、テッペンをかけた熱戦が各地で繰り広げられる中、那覇西と那覇と共に、前原高と名護高を含めた4チームが準決勝に進出した。

 総体では16度の全国出場歴を誇る那覇西は、平安山良太監督が率いて6年目。チームとして20年大会以来の優勝を目指している。対して那覇は、昨年度の新人戦とインターハイで県二冠に導いた天願匠監督が今年度から宜野湾高へ異動。新指揮官は、那覇西を率いて05年の全国総体「千葉きらめき総体」で沖縄県勢初の準優勝の快挙を成し遂げ、昨年度まで具志川高を率いた松田邦貴監督が就任した。

 試合開始は13時の予定だったが、雷雨の影響で30分遅れでのキックオフとなった一戦。開始早々、那覇が決定機を演出。ロングボールで一気にアタッキングサードの深いところまで進入し敵陣でボールを回すと、那覇のCB高良澄弘がバックパスを受けて那覇西のDFラインが上がった瞬間、高良が空いたGKとDFラインの間のスペースに浮き球のパス。ゴール前に飛び込んだMF小渡晟勝がヘディングシュートでねじ込み、那覇が開始2分で電光石火の先制弾を決めた。その後も那覇は榎本一円と新垣歩の両サイドハーフが積極的にシュートを放ちゴールに迫るも、追加点には至らない。

 対して那覇西は、得点パターンでもある右・玉城寿翔と左・石川桔平の両ウイングが再三サイド攻撃を仕掛るが、降り続く雨の影響で水が含んだピッチ上で自在にコントロールできず、クロスに繋げられない。

 那覇のリズムで進んだ序盤だったが、前半10分が過ぎた頃に雷鳴が轟き、約40分間試合が中断した。その間にも降りしきる雨はピッチを叩き、余分に水を含んでいく。ゲームが再開する頃には目に見える水たまりが生まれ、ボールをつなぐことに長けた両チームは戦い方の変更を余儀なくされた。水の影響を受けないロングボールが必然的に多くなり、ボックス手前での球際の攻防では大きな水しぶきがあがり、まさに肉弾戦の様相を呈する。

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