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5戦34得点無失点!! 圧倒的な数字で頂点へ…京都連覇の東山、「満足はしていない」と慢心なく全国に挑む

ゲキサカ / 2022年6月7日 15時23分

2連覇を達成した東山高

[06.05 全国高校総体・京都府決勝_東山高 5-0 京都精華高 太陽が丘陸上競技場]

 令和4年度全国高等学校総合体育大会・京都大会の決勝が5日、絶好のサッカー日和の中で行われた。黄金世代が最終学年となり連覇を狙う東山高と、男女共学化から創部7年目で初のファイナル進出となった京都精華高との一戦を見ようと、会場の太陽が丘陸上競技場には約1500人の観戦者が詰め掛けた。

 試合は前後半70分間を通して攻める東山、守る京都精華という展開で進み、東山が5-0で勝利した。地力で上回る東山はボールを持つ時間が長く、サイドや前線への効果的な配給からシュートまで持ち込み、DF松橋啓太(3年)のロングスローやセットプレーでも圧力をかけていく。前半27分にFW北村圭司朗(3年)がロングスローを頭で決めて先制すると、同32分には最終ラインのDF新谷陸斗(3年)のフィードに反応して相手の背後を突いたMF阪田澪哉(3年)が追加点をあげる。阪田は前半終了間際にロングスローから2点目を、後半に入り同22分には左SB仲里勇真(3年)のクロスをゴール前で押し込んでハットトリックの活躍を見せている。後半終了間際にはFW上田幸輝(3年)の折り返しをMF石井亜錬(3年)が押し込み、交代出場の2人による得点で試合を締めくくった。

 京都精華は試合の入り方はよく、守備で粘り強い対応を見せていたが、警戒していたロングスローから失点すると、その後は相手の攻撃力を抑えきれなかった。時折、中盤のMF山本莉王(3年)や左ウイングのFW千葉智輝(3年)が中心となりチャンスを作ったが、シュートまで持ち込むことができなかった。

 東山は今大会、5試合で34得点無失点という圧倒的な数字で大会連覇を果たした。この試合でも4-4-2の布陣でボランチ真田蓮司(3年)を中心にボールを動かし、前半だけで10本のシュートシーンを作っている。「前半の入り方はよくなかった。決勝戦の雰囲気や、どこかで『これくらいでも勝てるだろう』という気持ちがあったのかもしれない」(新谷)という反省はあったが、それでも流れを渡さずに先制すると、その後も今大会で追求してきた「1点を取った後に2点目、3点目を追求する姿勢」(真田)を打ち出して、前半だけで3ゴールを叩き出した。

 守っても攻守の切り替えやボールへのタイトな寄せを発揮して相手に自由を与えず、シュートを一本も打たせなかった。最終ラインは大会直前に負傷者が出たことで、ボランチが本職の松橋を一列下げ、キャプテン新谷とコンビを組ませて戦い抜いたが、これがハマった。松橋が「最初はボランチの感覚でやってしまい(新谷)陸斗などから指摘されたけど、少しずつこなせるようになってきた。陸斗はカバーリングや指示も出してくれるので、思い切ってプレーできる」と話せば、新谷も「(松橋)啓太は高さがあり、ビルドアップもできる。東山に入学してから一番いい(CBの)相棒だと思う」と相性の良さを口にしている。

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