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伝統校のプライド、大一番で勝ち切る強さを表現。星稜が雨中の決勝を1-0で制し、石川10連覇

ゲキサカ / 2022年6月7日 17時0分

星稜高が10連覇達成

[6.6 インターハイ石川県予選決勝 星稜高 1-0 鵬学園高 金沢市民サッカー場]

 名門・星稜が石川10連覇――。令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技石川県予選は6日に決勝を行い、昨夏全国3位の星稜高と鵬学園高が対戦。星稜がMF宮前匠真(3年)の決勝点によって1-0で勝ち、10大会連続30回目の全国大会出場を決めた。

 75年にインターハイ予選で初優勝して以降、星稜の同大会決勝での成績はこれで30勝2敗。前評判は鵬学園も高かった。だが、河合伸幸監督も伝統の力、勝負どころで1本を決め切る力を口にしていたように、大一番で強い星稜が夏の王座を守った。

 いずれも交代出場が多かったものの、新主将のFW山下陸(3年)、MF福島元基(3年)、GK加藤夕暉(3年)と昨夏の経験者3名を残す星稜は4-2-3-1システム。GKが加藤で右SB塩川晴也(2年)、CB高橋大空(3年)、CB奥名星太(3年)、左SB井田佳佑(2年)、ダブルボランチが平良大研(3年)と中山裕紀(3年)、右SH山本陽大(3年)、左SH宮前、トップ下が福島、1トップを山下が務めた。

 一方、インターハイ初出場を狙う鵬学園は前日の準決勝で10番FW坂本陽斗(3年)が骨折するアクシデント。同じく4-2-3-1のGKが岡本陸(3年)、右SB安井航大(3年)、186cmCB八十島陸翔主将(3年)、CB鈴木樟(2年)、左SB平山海(3年)、ダブルボランチが安井陸斗(3年)と今野汰一(3年)、右SH荒磯快生(3年)、左SH吉澤英琉(3年)、トップ下が丸山哉太(2年)、そして1トップに加納里玖也(3年)が構えた。

 試合を通して降り続けた雨が王者の戦い方をより徹底させ、挑戦者を迷わせた。河合監督が「厳しいとは思っていたんですけれども、雨も降ってくれたんでやることは徹底しやすかったかなと思います」と語ったように、星稜は1タッチなどでシンプルに前線へ配球。この日誰よりもハードワークと味方への声がけをしていたCF山下が、胸トラップ含めてボールを収め、前への推進力を見せる。

 そして、山下とともに攻撃の中心になっていた福島が雨中で抜群のテクニックを発揮。ドリブルでライン突破し、ゴールへ迫る。また、展開によっては平良がボールを落ち着かせ、ロングスローなどのセットプレーも活かして先制点を目指した。

 山下は「昨日はベースの部分、球際とか、戦うとか、走るとか全然できていないと言われていて、今日はそれだけ意識して全員で戦ってきました。応援もいっぱいあったので、気分も上がって、でも頭の中は冷静にできていたと思います」。前日は意識面、プレー面にもバラつきがあり、選手同士で文句の言い合いもあったという。だが、この日は河合監督も「切り替えはできていたのかなと思います」と頷いたように、各選手がチームのために戦い、序盤から出足や強度で鵬学園を上回っていた。

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