W杯サバイバルに柴崎岳「期待も不安もない」…ブラジル戦終えて語った“誰が出ても同じレベル”への疑問
ゲキサカ / 2022年6月8日 13時10分
日本代表のMF柴崎岳(レガネス)が8日、報道陣のオンライン取材に応じた。後半36分からの出場だったキリンチャレンジカップ・ブラジル戦(●0-1)でのパフォーマンスについては「10分足らずだったので特に言うことはない」ときっぱり。カタールW杯へのサバイバルにも「メンバーに入るか入らないは気にしていない」と冷静に語った一方、チームの戦い方については仔細に展望を述べた。
柴崎は4-3-3の新システムを採用した昨年10月のカタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦(○2-1)以降、日本代表での出場機会が激減。ターンオーバーで臨んだ今年3月のベトナム戦(△1-1)ではアンカーで先発出場も61分間のプレータイムでアピールし切れず、ブラジル戦もアディショナルタイム含めて約10分間の出場にとどまっていた。
前回のロシアW杯で大きく名を挙げた背番号7だが、カタールW杯に向けたサバイバルレースでは苦しい戦いが続いている。それでも「あまりそういうふうには考えていない」という。「自分が当落線上にいるかどうかは別にして、残るためにプレーしているのではなく、あくまでも自分がベストを尽くして、その時に思っていること、自分がピッチでできたことに対して周りがどう判断するか。日本代表が自分というキャラクターを必要とするのかしないのかだと思っている」。そう思いを語った柴崎は「メンバーに入る、入らないは気にしていない」と断言。「日本代表はW杯に向けていい準備をしないといけない時期で、個人のパフォーマンス、チームのパフォーマンスをより良くしていこうという時期でもある。そういった中で自分がいまできることをプレーして、オンザピッチでもオフザピッチですべきことをし、その行く末を見ている。期待も不安もない」と力を込めた。
また4-3-3システムの中での生き残り方についても「あまりサッカーのポジション論争みたいなものに加担したくない」と冷静だ。「ブラジルも実質4-4-2という見方もできるけど、4-3-3というシチュエーションもあったし、同じ4-4-2でも誰がサイドに開くかというやり方で見方が全然変わってくる」と例に出し、「ブラジル戦に関して言えば、僕が入った時は4-2-3-1、その前は4-3-3とシステムで言えばそうなるが、相手を見てどのように立ち位置を取っていくかという部分で言えば、型にハメていく必要はないんじゃないかと思っている」と指摘。「チームがどういう戦いを選んでいくかの中で、アンカーでは僕と(遠藤)航ではプレースタイルが全く違うし、インサイドハーフというポジションについても(田中)碧とも守田(英正)とも(原口)元気くんとも(鎌田)大地とも違うキャラクターを持っている。そのシチュエーションにおいて、誰が何を与えていくかを選んでいくのが大事だと思っている。僕にできるプレーもあれば、できないプレーもあるし、自分が出た時にはそれを理解して、どのポジションでも置かれた場所で最大限の努力をしていこうと思っている」と意気込みを示した。
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