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熊本決勝で5-0。「超越」テーマの大津がインハイで選手権の準V超えへ

ゲキサカ / 2022年6月9日 0時58分

 大津は、2点先取した後も切り替えの速い守備と強度を継続。ボールを奪い返すと、最前線で浮き球、グラウンダーのボールを次々と収める小林、左サイドで圧倒的なキープ力を見せ続ける田原を中心とした多彩な崩しでシュート数を増やして行く。中盤の底の位置でボールを回収する浅野や、スペースへ飛び出す井伊らの献身的な動きも力に攻勢を続けた。

 慶誠の古木裕監督は大津OB。警戒していた小林へのロングボール、SBのクロスオーバー、そして田原のドリブルの3つ全てを母校に出させてしまったことを残念がる。特に相手2トップに強く行けず、「術中に完全にハマりましたね。怖いから引いちゃう。一個ずつ遅れてしまう」と指摘。「出足速いし、タフだし、オーソドックスのクオリティがやっぱり高い」という大津との差は小さくなかった。

 それでも、2失点後は大倉のボール奪取や森山のシュートブロック、そして、この日再三の好セーブを見せていたGK村中のシュートストップなどで対抗。奪ったボールを意図した形で繋いでサイドへと運ぶ。随所で強度、質の部分も発揮。山下がドリブルで持ち上がって右足を強振するシーンもあった。

 大津は強引に攻めてロストすることも少なくなかった。それでも、相手が攻め切る前に奪い返して追加点のチャンスを作り出す。そして、前半13本目のシュートで3点目。35+1分、右サイドでボールを奪うと、細かく繋ぎ、中央の田原が左前方のスペースへラストパスを通す。これに走り込んだ田辺が、左足で豪快に決めて3-0で前半を折り返した。

 大津は後半開始から中馬に代えてMF香山太良(3年)を左サイドへ投入。田原を右サイドへ移した。後半は香山の縦突破も加えてよりゴール前のシーンを増やし、シュート数は計16本。だが、慶誠もGK村中が至近距離からのシュートをストップするなど、必死の戦いを続ける。

 慶誠は6分、前田をMF植田湧大郎(2年)へスイッチ。大津も13分に山下景をFW山下基成(3年)へ入れ替える。慶誠は山下の距離の長いスルーパスに植田が走り込むなどスタンドを沸かせるが、大津は20分に追加点を奪う。香山とのコンビで左へ抜け出した山下基の折り返しを小林が1タッチでゴール。大津は直後に井伊と田原に代えてMF稲田翼(2年)とMF岩崎大翔(3年)を送り出し、慶誠も前線で奮闘した村上とMF島崎快青(3年)を交代する。

 大津は23分、自陣右サイドから五嶋が大きく蹴り出すと岩崎が繋ぎ、前線でコントロールした小林が前を向く。そして、スルーパスで抜け出した山下基がGKとの1対1を右足シュートで制し、5-0した。

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