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プレミア勢の強さと意地。堅守・近大附に苦戦も、焦れずに90分間、PK戦で上回った履正社が全国へ

ゲキサカ / 2022年6月12日 6時48分

 近大附はボールを奪うと、前線の長身FW太田と鋭い動きを見せる椿原、またオープンスペースへ。幾度か速攻へ持ち込むと、椿原が個でボールを収め、敵陣深くまで切れ込んで見せる。加えて、ロングスローなどのセットプレーで先制点を目指した。だが、履正社は192cmCB平井が抜群の高さを発揮。GKジョンも安定した動きを続けて得点を許さない。

 ボールを保持して攻め続ける履正社は後半6分、右の古田が縦突破してクロス。これを後半開始から投入されたMF中村成那(2年)が右足で狙うがクロスバーをヒットする。10分には立て続けのCK、ロングスローで相手にプレッシャーをかけるが、近大附は粘り強い。

 一方の近大附は、14分に若松をDF松本悠聖(3年)と入れ替える。山田稔監督は「チームのバランスが上手くいかなかったので、(若松の)ロングスローもあったんですけれども、早めに松本を入れて安定させました」と説明する。後半、1ボランチから2ボランチへ変更した近大附は、その変化と選手交代によって守備のバランスを向上。バイタルエリアのスペースを埋め、履正社のビルドアップをより停滞させることに成功する。

 そして、後半も椿原が奮闘。1人でCKを取り切るなどチームを前進させていた。17分には吉川が右足ミドルにチャレンジし、18分には右CKをファーの北嶋が折り返してチャンスも。履正社は中盤、前線の配置を変えながら攻め続けるものの、負傷した名願のドリブルが減ったこともあってか、攻撃をスピードアップすることができない。ボールを繋いでクロスまで持ち込むも、吉川らに跳ね返されてしまう

 履正社の平野監督は「マイボールになってから素早く攻撃できれば良かった。相手に戻るような時間を与えるような繋ぎしかできなかった。何のためにボールを動かしているのか。ゴールのためにパスしているのに、パスのためにパスをしている。そこが非常に不満。ミスすること、トライすることを怖がっているのか」と首を傾げる。一方、狙い通りに試合を進める近大附は、22分にFW谷口皓(3年)、28分にはMF高下麻実(2年)を投入。履正社は終了間際に連続攻撃から東尾が右足を振り抜くも枠を外れ、0-0のまま延長戦へ突入した。

 近大附は延長戦開始からDF前田義春(2年)をピッチへ。交代組が強みを表現する近大附は、4分に椿原が獲得した右FKから前田が枠へ左足シュートを打ち込む。履正社は8分に投入されたMF中鉢大翔(2年)が前への意識を高めるが、延長戦は我慢強い守りから鋭い仕掛けでセットプレーを獲得していた近大附の流れ。同後半2分には、前田の左ロングスローのこぼれを松本が左足の強シュートで狙った。

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