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伝統の「勝ち切る力」を取り戻しつつあるカナリア軍団。帝京が延長3発で粘る國學院久我山をしぶとく撃破!

ゲキサカ / 2022年6月13日 13時2分

 後半に入ると、ようやく帝京も攻撃の歯車が嚙み合い出す。18分にはDF梅木怜(2年)が縦パスを通し、左サイドで収めた齊藤のカットインシュートは國學院久我山のGK石崎大登(3年)が丁寧にキャッチ。25分には齊藤のポストワークから、抜け出したMF押川優希(3年)のフィニッシュは石崎がビッグセーブ。直後の26分にも伊藤が右へ流し、齊藤が巧みなトラップから繰り出した反転ボレーは枠の左へ。追加点には至らない。

 1-0のままで突入した最終盤。35分の國學院久我山は、FW金山尚生(3年)とMF佐々木登羽(2年)でボールを繋ぎ、FW前島魁人(1年)の決定的なシュートがわずかに枠の左へ逸れるも、直後に魅せたのはやはりこのストライカー。38分。石崎が蹴ったロングキックに鋭く反応した塩貝は、身体の強さを生かして前進しながら右足一閃。ボールはゆっくりと左スミのゴールネットへ転がり込む。「主将は任せてもらっているけど、みんなに支えてもらっているので、自分がもっと成長してチームを強くしたい」と言い切る10番のキャプテンが大仕事。起死回生の同点ゴール。1-1。勝敗の行方は前後半10分ずつの延長戦へと持ち越された。

「本当はやっぱり80分で試合を決めたかったですし、あの時間帯で失点した流れは苦しかったですけど、『もしかしたら失点するかもしれない』ということはみんなで話していましたし、『そういう時に気持ちを落とすんじゃなくて、そこからもう1回自分たちで点を獲りに行けるようにしよう』とは話し合っていました』とは帝京のキャプテンを託されている伊藤。そして、ここから伝統のカナリア軍団が、その真価を発揮する。

 延長前半9分。左からDF島貫琢土(3年)がロングスローを投げ込み、MF田中遥稀(3年)と齊藤が懸命に繋いだボールを、途中出場のMF山下凜(3年)がゴールネットへ流し込む。「今日は3年生のみんなが見に来ていたので、メンバーに入っていない選手の気持ちも考えて、自分がやらないといけないなと思っていました」という11番の貴重な勝ち越しゴール。2-1。

 延長後半2分。右サイドで前を向いた伊藤は、齊藤からのリターンを受けると、冷静に周囲の状況を把握する。「キーパーが最後はちゃんと見えていた感じがあって、落ち着けていました」。少し浮かせた軌道が、左スミのゴールネットへ到達する。「正直80分を超えたあたりから攣っていましたけど、辛いけど走らなきゃいけないなって。応援してくれる仲間もいましたし、力を振り絞ってゴール前に走り込めたのが結果に繋がったと思います」という10番の大きな大きな追加点。3-1。

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