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プリンス関東1部参入で練習から強度向上。抜け目なく得点重ねた鹿島学園が6-1で茨城準決勝突破

ゲキサカ / 2022年6月17日 6時51分

 鹿島学園は、左サイドの林が立ち上がりから違いを見せる動き。だが、前線でボールが収まらなかったこともあり、流れの悪い時間が続いてしまう。一方、水戸啓明は切り替え速い動きが光る清水や黒田のインターセプトから速攻も。大槻がワンツーからゴール前へ飛び出すシーンなどがあった。

 鹿島学園は前半の飲水タイム明けから林をFWへ移行。前線に落ち着きが生まれる。23分には縦パスを受けた林が右へ展開し、そのまま櫻井のクロスに走り込んでヘディングシュート。そして25分、鹿島学園が先制する。サイドチェンジを起点とした攻撃から右の櫻井がラストパス。最後は林が切り返しでDF2人のマークを外し、右足シュートを叩き込んだ。

 エースの鮮やかな一撃でリードした鹿島学園はさらに28分、萩原が左サイド後方から右足でFKを蹴り込む。GKの小さなクリアに反応した藤井が左足シュートを決めて2-0とした。だが、水戸啓明は30分、親川の縦パスに近藤がオフサイドギリギリのタイミングで反応。一気に抜け出し、右足で追撃ゴールを決めた。

 直後には黒田がインターセプトから大きく前進。水戸啓明が明らかに盛り返していた。だが、玉川が前線で献身的な動きを続け、3ラインの連動性も高まっていた鹿島学園は40分、敵陣中央で林と妹尾の2人がかりでインターセプト。すぐさま妹尾が左サイドへ展開すると、池田とのコンビで藤井が左足クロスを上げる。これが水戸啓明のオウンゴールを誘い、3-1とした。

 水戸啓明の巻田清一監督は「(鹿島学園は)抜け目ないなと。良い入りをしたと思うんですけれども、『これはまずい取られ方したな』というところは逃してもらえなかった」。水戸啓明は奪った後にやや余裕がなく、攻め切る前にボールを手放す回数が増加。抜け目なくゴールへ結びつける鹿島学園の2点リードで前半を折り返した。

 水戸啓明は後半開始からFW田口太輝(2年)を投入。個々の巧さやパワーがリンクし、再び押し返して見せる。だが、2点差に突き放されていたことで「攻めるしかなくなってしまった。前半のようにキチッと入っていく状況を作りにくくなってしまった」(巻田監督)。鹿島学園は前への意識が強い相手の背後を的確に突き、追加点のチャンスを作り出す。
 
 水戸啓明は何とかDF陣が踏ん張っていたものの、上原が「ハーフタイムの時に統一して最後までやり切ると決めていたので走り切れた」と説明する鹿島学園は運動量が落ちない。22分、右中間の林が櫻井とワンツー。さらにPAへ深く潜り込んでクロスを上げる。これをニアへ飛び込んだ玉川が頭で合わせて4-1。水戸啓明はこの後、FW飯嶋遼雅(3年)とFW藤田航平(3年)を同時投入してチャンスも作る。だが、鹿島学園は29分にも速攻から林が右サイドを抜け出し、ラストパス。PAまでスプリントしていた玉川がスライディングシュートで合わせて4点差とする。

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