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「オレたちが新たな歴史を創る」。日本一を真剣に狙うカナリア軍団、帝京が粘る駒澤大高を振り切って全国切符!

ゲキサカ / 2022年6月19日 19時21分

 2分。押川、橋本と右へ繋いだボールから、DF並木雄飛(3年)がクロス。ファーで収めた齊藤のシュートは、駒澤大高GK廣田遥輝(3年)が顔面で勇気あるファインセーブ。12分。山下のパスを押川が落とし、田中のミドルはゴール右へ。15分。ここも右サイドを運んだ並木がクロスを上げ切ると、凄まじいトラップで収めた齊藤の反転シュートは笠間が執念のブロック。16分。橋本との連携で右サイドを崩した並木が三たびクロスを放り込み、齊藤が合わせたヘディングは、廣田が驚異的な反応で掻き出し、右ポストにヒット。「獲れるところが何回もあったけど、駒澤さんに粘り強く守られましたね」と日比監督。スコアはなかなか動かない。

 20分の主役は「後半でも延長でもどこかで必ずチャンスは来るなと思っていて、その時にはちゃんとやり切って終わろうと思っていました」と語ったナンバー9。FW伊藤聡太(3年)を起点に山下が丁寧なラストパス。橋本が左足で打ち切ったシュートは、右スミのゴールネットへ吸い込まれる。



「正直コースは狙っていなくて、もう気持ちで押し込むみたいな感じでした。入るか入らないかギリギリのところだったので、『本当に入ったのかな?』みたいな(笑)。そうしたら、みんなが喜んでいたので、そこでゴールを実感しました」と笑ったアタッカーの貴重な先制弾。とうとう帝京が1点のアドバンテージを手繰り寄せた。

「ある程度思い描いていたようなゲームになっていたんですけど、さすが帝京さんというところで1本持って行かれてしまいましたね」と亀田監督も話した駒澤大高は1点を追い掛ける展開に。相次いで交代カードを切りながら、なりふり構わず前へと突き進むパワーも再燃。戦う気力は衰えない。40分に帝京は田中の右CKから、DF大田知輝(3年)が当てたヘディングはクロスバー。すると、最後の最後に駒澤大高が決定的なチャンスを創出する。

 40+3分。右サイドをMF松原智(3年)が独力でえぐって、マイナスに折り返すとMF金子深心(3年)のシュートは枠を捉えるも、「ほぼ気持ちの部分のプレーでした」と振り返る大田が決死のブロックで阻止。こぼれに反応した和田の強烈なシュートも枠へ飛んだものの、ボールは無情にもクロスバーを叩く。

 程なくして鳴り響いたタイムアップのホイッスル。「選手たちもこの大会でだいぶ成長したと思うんですけど、それでも帝京を倒すところまでは行かなかったという感じです」(亀田監督)「駒澤は強かったです。ウチの方が浮き足立ってしまいましたし、一発勝負のトーナメントに関しては百戦錬磨ですよね」(日比監督)。駒澤大高の健闘も一歩及ばず。大一番で勝負強さを発揮した帝京がウノゼロで勝ち切り、全国大会への進出権を獲得する結果となった。

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