攻撃力に加えて粘り強さ、勝負強さも強みに。昌平が18年以来のインターハイへ
ゲキサカ / 2022年6月20日 20時24分
出足が重くなってしまった成徳深谷に対し、個々の技術力高い昌平はアタッキングサードまでボールを運ぶと、注目の荒井や篠田、佐々木がドリブルで局面を打開し、佐藤がミドルシュートを狙う。また、守備面では成徳深谷の得意とするロングスローを出させないように、ピッチの内側へのクリアを意識。成徳深谷も相手のドリブルに対してチャレンジ&カバーを徹底し、ゴール前に入ってくるボールを確実にクリアしていく。加えて、増子が抜群の高さを発揮。15分には鈴木が左ロングスローをファーまで飛ばし、こぼれ球を秋本が狙う。
だが、昌平が先制点を奪うことに成功する。18分、左中間から篠田が強引にドリブルで持ち込むと、ペナルティーアークやや外側から荒井が仕掛けて左足シュート。このこぼれ球に素早く反応した篠田が、前へ持ち出してスライディングしながら右足を振り抜く。渾身の一撃がゴールを破り、1-0となった。
ベンチも大喜びの昌平は畳み掛けようとするが、成徳深谷も安野が荒井の仕掛けを強烈なタックルで止めるなど士気を落とさずに対抗する。そして、セカンドボールを拾う形で前に出て松田や秋本が鋭いドリブル。昌平は30分、土谷のサイドチェンジから右の荒井がドリブルシュートを放ち、34分には津久井の縦パスから荒井が正確なマイナスパスをゴール前の佐々木へ通す。
成徳深谷も直後に秋本が相手DFと入れ替わってゴールへ迫り、あわやのシーンを作る。拮抗した時間帯が続く中、昌平が相手のわずかなミスを逃さずに2点目を挙げた。40+3分、昌平は土谷がロビング気味のボールを前線へ配給。成徳深谷DF2人が対応していたが、動きが重なり、クリアすることができない。不利な状況にも諦めずにボールを追い、PAで奪った平が右足シュート。初先発の平が結果を残し、2-0とした。
成徳深谷の為谷監督はハーフタイム、選手たちに「全然やれているのに、戦えていないよ」と指摘。互いに長いボールが増える中、成徳深谷はセカンドボールの回収が良くできていたほか、荒井の仕掛けを2人がかりで止めるなどV候補に対抗する力を見せていた。縦に速い攻撃にも怖さがあったが、気持ちの部分で後手に。だが、指揮官の檄もあって前向きになって迎えた後半、成徳深谷が1点を奪い返す。
9分、成徳深谷はゴール前で前へ出ようとした秋本、平井が昌平DFに阻まれるも、残したボールを和光が右足でゴールへ流し込む。30分以上を残して1点差とし、湧き上がる選手たちとスタンド。11分にはFKで増子が競り勝ち、辻本が飛び込むなどロングスローやFKなどから同点を目指した。
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