[MOM3926]前橋育英DF齋藤駿(3年)_激しいポジション争いに身を置くスピード系ハイタワーは、自らのゴールに無失点勝利と攻守に躍動!
ゲキサカ / 2022年6月20日 21時50分
小学生時代から浦和レッズのアカデミーでプレー。ユースへの昇格も打診されていたが、「自分は高校サッカーでもっと活躍して、自分自身を磨きたいなと思っていたので、そのパスサッカーに惹かれたのと、日本一になった代を見て『自分もここでやりたいな』と思って前橋育英を選びました」と自らの意志で上州のタイガー軍団の門を叩く。
入学してからここまでの2年半近い時間で、さまざまな成長の跡を実感しているという。「一番成長できたなと思うのは私生活の部分ですね。サッカー面では寮生活で、自主練の時間が結構あるので、そこで自分の長所を伸ばす時間もたくさんありますし、前の自分より技術もメンタル面も上がってきているかなと思います」。親元を離れて生活することで、自立心も養われてきた。
自らのプレースタイルについては、「自分は他の選手より結構足が速いこともあって、味方のカバーは意識していますし、ヘディングも練習してきて、それが自信にもなってきているので、そこは負けられないですね。自分は足が速いことを一番の武器にしたいかなと考えていて、その次にヘディングの部分も武器…、武器にしたいと思います」とのこと。最後は少し言い淀んだものの、この日のゴールを見れば、ヘディングも十分な武器だと言い切っていいだろう。
掲げた目標を、きっぱりと言い切る姿勢も頼もしい。「今年の初めから自分たちは三冠という目標を立ててやってきているので、まずインターハイは絶対に優勝という形で終えたいですし、その上でプレミアと選手権を良い形で迎えられるようにしたいなと思います。毎試合失点ゼロというのはこれからも目標にしたいですし、今日みたいに自分の得点ももっと増やして、チームの勝利に貢献したいです」。
赤き炎を纏ったファイターであり、黄色と黒の獰猛さを秘めたクールガイ。前橋育英が徳島の地で日本一のカップを掲げるためには、齋藤のさらなる覚醒が必要不可欠だ。
(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022
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