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[プレミアリーグEAST]躍進の鍵は、攻撃力にあらず。圧倒的な守備の強度を誇る川崎F U-18がFC東京U-18との上位対決に完勝!

ゲキサカ / 2022年6月27日 21時29分

「先制点を獲られても慌てることなく、自分たちのサッカーをすれば必ずチャンスは作れるという自信が見て取れたのかなと思うので、選手たちが成長している1つの目安かなという感じはしましたね」と長橋監督。上位対決に3-1と快勝した川崎F U-18は、第10節を終えて早くも9勝目を記録。“昇格即優勝”の快挙に向かって突き進み続けている。

 長橋監督が試合後、興味深いことを教えてくれた。「トレーニングで『ボールを持っているところからがフロンターレのサッカー』と若干そこを勘違いしている選手がいる印象があったので、『トップの試合をもっとじっくり見よう』と、『実はチャンスってどういうふうに作られているの?』という話をした中で、ちゃんと彼らが分析した上で『やっぱり守備もフロンターレだね』というところを、改めてトレーニングで意識してやってくれているので、それがグラウンドに出ているのかなと思います」。

 トップチームもレアンドロ・ダミアンが、小林悠が、マルシーニョが、前線から果敢にプレスを掛け、中盤でも脇坂泰斗や遠野大弥が相手に寄せ切り、ボールを絡め取っていく。まさに攻撃のための守備。元木が「守備の時はチームでも言われているように、ただプレッシャーを掛けるのではなくて、ここでボールを奪うという気持ちでやるように意識しています。プレッシャーで前を向かせないとか、ドリブルでやられないということではなくて、ボールを奪うことを目的としているので」と口にした言葉にも頷ける、トップチーム同様の絶対的な守備の強度が、川崎F U-18にも確かにある。

 10試合で7失点。驚異的な数字に、ディフェンスリーダーの松長根は「複数失点しないという目標は掲げていて、守備が良ければ負けることはないですし、前の選手は1点は獲ってくれるので、『自分たちがゼロに抑えれば、1-0で勝てるな』という想いはあります」ときっぱり。ここまで全試合にフル出場を続けている主役級の活躍にも、「いいんですよ。守備の人間はおとなしくゼロで抑えれば。全然目立たなくていいので。前の選手が目立てばいいんです」と謙虚な姿勢。だが、このチームを支えているのが彼やDF信澤孝亮(3年)、ボランチのMF由井航太(2年)を中心にする徹底された守備意識だということは、もう隠しようがない。

「『守備は本当に評価できる所だよ』ということは普段から彼らに伝えているところで、勝っていると得点を獲ったところばかりが見られがちなんですけど、後ろの選手がGKの濱崎を含めてかなり粘り強い守備で、チームを助けてくれたゲームが実はかなりあるんですね。そういうところは絶対に見逃しちゃいけないよねと」(長橋監督)。

 この躍進の鍵は、攻撃力にあらず。川崎F U-18がプレミアリーグの舞台で身に付けてきた圧倒的な守備の強度と、そこから来る絶対的なチームに対する自信が、簡単に揺らぐことはなさそうだ。



(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
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