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ブラジル戦とは違った国立の景色…清水GK権田修一「各クラブが努力することがJリーグの発展につながる」

ゲキサカ / 2022年7月3日 7時20分

清水エスパルスのGK権田修一

[7.2 J1第19節 清水3-5横浜FM 国立]

 清水エスパルスのGK権田修一にとって、この日は日本代表の一員として出場した6月8日のキリンチャレンジカップ・ブラジル代表(●0-1)戦以来、約1か月ぶりとなる国立競技場での試合だった。

 ブラジル戦のスタンドではカナリア色のユニフォームに身を包んだ日本人ファンの姿が目立ち、試合後に「たぶんブラジルを見たかったんだなというのが悲しかった。日本人の方がブラジル代表のユニフォームを着て、日本のホームで応援するとなっていて、あらためて日本サッカーはもっと発展しないといけないと感じさせられた」と心境を明かしていた権田。それでもこの日は一転、ホームの清水サポーターがスタンドの大半を埋め尽くす光景が見られ、「うれしかった」と素直な喜びを語った。

 権田がこの試合を通じて前向きに感じたのは、56,131人が詰めかけた国立を若手選手が体感できたことだったようだ。

「試合前に選手たちにもちょっと言ったけど、この雰囲気でできるのは幸せなこと。ここ1〜2年で新人で入った選手は3万、4万以上入っているスタジアムでプレーしたことのない選手が多い。そんな若い選手、J2でやっていた選手も多い中で、6万人という中でプレーできるのは幸せなことだし、天皇杯やルヴァン杯などビッグゲームで国立でたくさんの人の中でプレーできるのは選手としての幸せだと思う」

「こういう最高の環境でプレーできるのはサッカー選手として最高の喜び。ただスタジアムでもっとこういういい雰囲気の中で試合をできればサッカー選手冥利に尽きるし、うちの選手にとっても財産になる。今後エスパルスがルヴァン杯や天皇杯など優勝を決める試合で、4万人、5万人のスタジアムでできるようなチームになっていきたいと改めて感じました」

 そうした素晴らしい環境を作り出すため、スタッフ陣が努力を続ける姿を権田は間近で見てきたという。

「エスパルスのビジネススタッフが相当頑張ったんですよ。僕とかもミーティングに入っていたけど、この試合のために、どうやったら人をたくさん入れられるのかというのを今年最初から話してきて、クラブとして今年のエスパルスでのビッグイベントだった。導線も分からないスタジアムを初めて使うという中で、本当に努力してくれていた」

 各地のJクラブはコロナ禍以降、スタジアムへの集客に苦労しており、入場制限が解消されたいまも客足が完全には戻っていない。その現状はIAIスタジアム日本平を本拠地とする清水も同じ。だが、クラブ全体の努力でホームタウンから遠く離れた国立競技場で6万人近くを集客したという事実は、今後の取り組みを進めていくにあたって大きな刺激になりそうだ。

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